水槽を見てる君の横顔が
いつもより悲し気に映ってる
些細な事でケンカをした夜
話切り出すタイミング伺ってる

すれ違いの数が増えてきて
擦り傷のような痛みが消えなくて
何が大切なのかぼやけた時
本当はもっと優しくいたいのに

キスをするようにケンカをして
身も心もボロボロになる
水の中から見た僕らも
同じように見えているんだろう
キズを負う事に怯えるから
目の前の君見えなくなってた
自分より大切だって思い聞かすのは
離れてく君が怖かったから…


今朝もポストの中 覗けば届いてる
新しい新聞や広告のように
君がここにいるそんな事さえも
当たり前だといつの間にか思っていた

君を信じていないときっと
君も僕を信じる事ができないね
上手に気持ちを表すのが苦手な事
解ってたからここまでこれた

愛を求めて寂しさを癒し
手に入れば自由を夢見る
緑掛かった霞む水槽と
同じように濁る心
季節は巡り景色は変わり
愛する事見えなくなる
僕らより素直な魚達は
水槽の中でキスをした


キスをして ケンカをして
水面に揺れる 僕らの憂鬱
この水槽の中の景色も
時と共に形を変えて
幸せの中で愛は見えなくなるね
繋いだ記憶が途切れる前に
水草に花が咲くように
この部屋に愛が戻りますように…