Neighbor_offvocal

夜

隣人今 健康の狭間で就寝
片 一方で私は体調不良
勤労の果てにはきっちい日々
ただしんどいゲラウト 三分のコンビニ
午前2時 空腹の眼差し
キッチンから包丁を取り出し
レンチン未遂 安心

正直もうずっと解ってんだ こりゃあ
今日もまた深夜なテンションでアガる
平日でこんなんてどうなんだ 笑う
そういえば来週は連休でhollow

朝

冷蔵庫にほっといた卵の存在なら
この目で見るまで半々だが
もう経って幾月
絶対腐ってるよな

また頭痛、痛い
眼鏡を外せば 輪郭から何重も奏づわ
賞味せよ、隣人 おすそ分け
「食っといてね」

もし今日人生最後の日なら
今のうちにクッキーでも焼いて食べよう
フルーティーだかなんだか知らないが
朝の気配で眠気に負ける魔法

夕

向上心のきっかけとなり得る
合同コンパ 繊細な街並み
キュートなAとイケてるB見てる
隅の余り者

負の感情出た 顔面偏差値の制裁
もういっそ消え去ればどうか
ただ心外な言葉で涙腺がもう最低

もっと夢とか見ていたいな 嗚呼
不条理なのは土台知っていた
だがどうしても納得できんな 嗚呼
夜行性で一生行こうかなまた


夜

隣人来た 救済の訪れ
颯爽 ただ招き入れたら
愚痴愚痴愚痴愚痴愚痴
あ、絶対困ってるよな
して笑い出す隣人の片手の包丁
何故？困惑も束の間
「大変だね」
その声に振り向く 瞬間笑う

あれ、腹痛、痛い
眼鏡をつければ見えたくないもんまで見えたわ
包丁光る 豹変 襲われて
「やっと分かり合えたね」

終焉 囲うサイレンと野次馬
隣人 ただレンチンを貪る
真っ赤っ赤な包丁と痛みで
どうしようもない

あああ人生最高の日だわ
今のうちにクッキーでも焼いて食べたい
フルーティーだかなんだか知らないが
どれも区別がつかないほど愛しい

NEIGHBORHOOD
ねえどうして、笑えないね
色褪せていく風景 真白な太陽を見せて