「逃げろー!!!」
町中が悲鳴で埋め尽くされる。
「キャーーーーーーーッ!!」
「やっやめろぉ!!俺は死にたくなってないっ・・・」
『グザッ・・・』
「その命令は無理です、これが仕事だからです」
数分弱で、夜静かだった町が一変して火の海と化した。
それはまるで、なかなかキラーロイドには見れない夕日のようで、
町を丸ごとを焼き尽くしてもおかしくない勢いだ・・・
なのに、妹は楽しげに仕事を続けている。
町の人たちは、慌てて火が燃え移る家から我先にと逃げ出して行く。
女も子供も関係なく、掻き分けて逃げていく人間は見苦しく、
ワシは目を逸らし息を静かに吐いた。
そして、ワシは妹に邪魔されないように・・・場所を変えた。
ここなら・・・少しは時間を稼げる・・・
ワシは燃える家の裏に隠れた・・・
目を開き両手にある赤いナイフの一本を静かに自分の首元に構えた。
男の命令に従って・・・自ら首を切る覚悟をした。
男の命令には・・・必ず従わなければならない。
頭の中で、あの言葉が何度も繰り返される・・・・
≪いいか0942号、お前に伝えておく、
今回の仕事はいつもとは違う、我々の裏切り者を誰にも見つかる事無く、
始末しろ!!もし少しでもミスをしたなら、必ずお前は自ら身体を壊せ・・・≫
ワシは失敗した。
・・・いや最初から決めて居ったのかもしれん
この赤い地面と青い夜空が、ワシの終わる舞台・・・ちょうどいい。
妹だけは、壊さないとの契約を行く前にしておいて良かった・・・。
守ってくれるかは、あの男次第だがな・・・
『ザクッ・・・ドザッ』
「アハハです♪この町の人たち、私と姉様を見るなり目の色を変えて
たいまつを、た~くさん持ち出して投げつけたりするからこうなるのにねです~?♪」
妹のいつもの明るい声が聞こえる・・・
ワシにはよく解からないが・・・
なぜか妹の声が耳に心地いい・・・・
身体の痛みがうすれていく・・・
「姉様~?どこなのです~?ねぇ・・・」
妹と倒れているワシと目が合い・・・その途端に顔色が変わっていくのが、
もうろうとした意識の中・・・
解かった・・・
その時、妹の顔が歪んでいるのが・・・。
『カ ナ シ ン デ ル ノ ?』
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