襖(ふすま)に覗いた 隠れ色 止まる 恋の胸 三千里


瞳伏せ 影つけて 西際に 咲いた春
並ぶ雛 夢見て 目覚めても 想いの殻割れずに

東の花に 謎掛けを 
蕾(つぼみ)の夢は 今を見て

通る白花(しらはな) 舞い散れば 
狂う色香に とおりゃんせ

襖(ふすま)に覗いた 隠れ色 遠く 想う歌 奏でれば
彩(いろど)る君見て 雛化粧 注ぐ 恋の雨 三千里


手の鈴に 糸つけて 北風に 響く冬
流れる一筋を 紡いでも 閉じた繭(まゆ)は尽きずに

南の空に 願掛けを 
蛹(さなぎ)の夢は 明日を見て

巡る雪洞(ぼんぼり) 陽炎に 
告げる蝶々が とおりゃんせ

襖(ふすま)に覗いた 隠れ色 浮かぶ 星影を 数えれば
あなたを求めて 天つ川 渡る 恋の橋 三千里

水面(みなも)に映した 雛桜 灯す 恋明かり 咲き乱れ
目深(まぶか)に隠した 顔(かんばせ)に 通る 恋の神 三千里



ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

三千雛祭り


■解釈
昔、照れ屋な小さな女の子が、襖の隙間から一人男の子を見て、恋をする。
その時の感情や記憶が、季節を重ねるたびに、場所を変えるたびに、浮かんでは消えてゆく。
嵐の様な恋の感情は、川となり、最後に静かな湖になる。
相変わらず、照れ屋な彼女だけど、今度こそ告白を決意する。
それは桜の花が乱れ咲くように、情熱と美しさの中で芽生える。
その時、彼女の表情に、恋の神が宿るのです。

閲覧数:173

投稿日:2012/02/29 03:55:22

文字数:406文字

カテゴリ:歌詞

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