尽き果てた時間と
枯れ果てた言葉が
今際に残した遺言のような解
振り切れた憎悪
擦り切れた愛慕
凝らせたインクでしたためた
いつから膠着?
どこから平行線?
かえりみて背後に延々と続くのは
砕け堕ちた幻像
腐り朽ちかけの理想
遠い過去の夢の墓標の影
並べた足跡も
重ねた約束も
今やただ煩わしいだけの記憶
もつれ 縺れて 絡みついた
この現状がもうほどけなくて
がんじがらめの感情の矛先が
今日も研ぎ澄まされてゆく
噛み潰し飲み込んだ
吐き出せない願いは
黒く澱み沈み鬱積するのみ
突き放し踏み躙る
行く手にはまた隘路
抜け出す道求め踏み込む迷路
頼み信じる気持ち
憧れたその強さ
未だ何も変わらない、それでももう
もつれ 絡まり ほどきようもない
まるでゴルディアスの結び目
断ち切るための刃物を
気付けば今もまた砥いでいる
けして 決して ほどけないように
固く結びつけたえにしを
「絆」と呼んだあのときに
もう二度と還ることがないのなら
てのひらに残された
ひとしずくの絶望を飲み乾す
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