泡になる夢見て　目が覚めた朝は
外で小鳥が鳴き交わしてた　早起きなのね
照り出した陽射しが　海を照らし出し
ちょっと素敵な色して　悪夢が溶けて行き
どこかへ　消えた

波　うねっては　砂浜を噛みながら　砕け
手を　振りながら　あなた　笑顔見せ（て）た
声　かけながら　砂浜を駆け出すと　熱い
足に何か触れて　驚いた


踏みつけたカニから　抗議の視線が
わたしを睨みつけているよう　ごめんなさいね
笑ってるあなたに　口を尖らせて
そっぽ向いたら　猫だまし　思わず顔を見た
そんなの　ずるい

空　高くまで　伸び上がる雲達が　白く
夏の　太陽が　強く　輝き続けている
突然の雨　シャワーだと　遊んでる　わたし
あなたの視線に気付き　赤くなる

不安が湧き上がる

泳がないかと　誘われて　飛び込んだ　海は
何故か　忘れてた　過去を　（急に）呼び覚ました
泡　になる夢　よみがえり　沈みだす　わたし
青い水に泳ぐ魚達

慌てて潜り　わたしの手　捕まえた　あなた
ボートに引き上げ　浮き輪　わたしに手渡した
夏が終わるたび　リセットで忘れてる　わたし
あなた居ない海は　行かないわ
あなた無しの夏は　要らないわ