オレンジ色のショートケーキを食べながらグミは帯人を横目で見ていた。
帯人は近くで見ると何故か余計に綺麗に見える。肌の色がグミの何倍も白い。サラサラで日の光に当たって艶めく黒髪が何故か疎ましく思えた。
…私だって…結構頑張ってるつもりなんだけどな…。
「…何かむかつく…」
「何が?」
不意に出てしまった言葉にグミは慌てて口をつぐんだ。帯人が明らかにこちらを不審そうな目で見ている。あれ?ていうかこれ最早軽蔑の目つきじゃない?
「帯人?その目、明らかに私をバカにしてない?」
「今気づいたんだ、随分鈍いね」
帯人の暴言にさすがのグミもこの言葉は頭にきてしまい、思わず言い返してしまった。
「…仮にも女子に対してそんな言い方するなんて酷くない?それに包帯で目隠してると余計目つき悪く見える」
「!」
グミの言った言葉に帯人は微かに反応した。どうやら包帯のことについて触れられたのが気に障ったらしい。
「…こんなの巻いてる理由知りもしないくせによくそんなことが言えるね」
「あたしには関係ないもん」
「………………」
グミの言葉に帯人は一瞬だけ目を伏せ、すぐこちらを透き通るような紫色の目で見据えた。
途端、グミはいきなり体を帯人に引き寄せられた。
帯人の顔が触れるほど近くにある。あと数ミリほどで唇が触れる位置で帯人が囁くようにグミに話しかけてきた。
「……見てみる?」
「…え」
「包帯の下、見てみたくない?」
帯人が唇の端を少しだけ歪め、薄く笑った。
「ねえ、解いてよ」
「…っ!」
グミは動いて抵抗しようとしたら帯人に腰を掴まれ、身動きが出来なくなった。
「わかっ……、た…」
グミは仕方なく頷いて床に食べかけのショートケーキを置き、帯人の包帯に手を掛けた。だが指先が震えてなかなか解くことが出来ない。
ようやく全てを解き終わり、あらわになった帯人の目を見てグミは愕然とした。
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