青ざめた風景の下で
わたしは あくまでも
間奏曲であった

日常から
滑り落ちていく
微かな影さえ
わたしの痩けた
頬を掠めて
帰っていくばかり

よろめいて

掴めないもの
掴んでも零すもの
拾われようとしないもの
そういうものばかり
掴んで立っている
わたしは

帰りたいと
行かなければならないとの狭間で

一瞬、欠伸をする

ただし

人々の焦燥と憧憬とが
開けた空間のほつれを
なおすものでは、なかった

そして

わたしは あくまでも
その乱れた呼吸の
間奏曲で、あった

立ち止まれば、いつでも
思い出してしまう
温度だ それは

この街に無限に増え続ける
交差点の片隅で眠っていた
ゴミ箱は

どれも新しい
名前で溢れかえっていた

やがてやって来る
真実と公正の名の下に
解放されるべき日を
彼らに もたらせ

明日死んでいく街の壁画として
描く 明日意味をなさなくなる壁に
その前に 命を与える
ここに
高らかに きみの名前を結ぶ!

真昼のきみが
もはや付けていることさえ
忘れている
その仮面が
きみの本当の顔だ

自由な真昼だ!

湧き上がる群青こそ
感情の篝火の間にあって
いまわれわれが
歌うべき歌だ

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • 作者の氏名を表示して下さい

間奏曲

草稿段階で、少しづつ書き足したり書き直したりしてます

閲覧数:83

投稿日:2019/06/08 23:19:57

文字数:515文字

カテゴリ:歌詞

クリップボードにコピーしました