静かな 静かな 森の中
それはひとり 歌っていた
綺麗な 綺麗な 響きの先
何があるというのだろう
思い出は 枯れ葉のように
ふわり ふわりと
積り積もる
枯れ葉なら いつか土へ還るけど
どうして哀しみは
いつまでも 無に還らない
静かな 静かな 森の中
その人はひとり 眠っていた
冷たい 冷たい 土の上
もう二度と目覚めない
時間は 雪のように
ふわり ふわりと
積もり積もる
雪ならば いつか溶けて消えるけど
どうして自分は
いつまでも 消え去らない
── 残されたのは 哀れな人形(ひとがた)
── 主を失くし 永い時をひとり 取り残され
── 与えられた歌を ただ繰り返す
── それは鎮魂歌
── …いつか壊れる その日まで
静かな 静かな 森の中
それはひとり 夢をみる
優しく 淋しい 夢の中
暖かな記憶に溺れ
孤独は 雨のように
ゆるり ゆるりと
全てを流れ去り
雨ならば いつか止むけれど
どうして涙は
いつまでも 止まらない
それはいつしか 歌う理由すら忘れ
心などなければよかったと そう嘆いて
やがて その時を止めた
夢見る人形(ユメミルヒトガタ)
初めまして。
ずっとROM専でしたが、出来てみたらなんとなくボカロっぽいなと思ったので。
取り残されたモノの詩。
元々はオリジナルの小説をイメージする上で書いていたテキストの欠片でした。
普段、小説は書いても詩を書く事は滅多になく、歌詞を意識して書いておりませんので、果たして歌に合うものかわかりませんが(汗)
救いのない、ほの暗い内容です。
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