ここ一週間だらだらとぐずついたまるで梅雨のような天気が続いていたのだが、今日は雲一つない快晴の蒼空が広がりとても爽やかに日の光りを浴びて目を覚ました。
今日は 5月9日 。
天気は清々しいくらいの晴れ。
「んーーっ!いい天気っ!」
私はそう言いながらカーテンと窓を開けて延びをした。
今日はなんだかいい事ありそうっ!
「そうだ、レンくんとリンちゃんを起こしに行かなくっちゃ!」
私はそう思いたって自分の部屋を出て二つ隣りにある双子の姉弟の部屋へと向かった。
途中、カイトお兄ちゃんとめーこお姉ちゃんの部屋を通り過ぎたけど、カイトお兄ちゃんを毎朝起こすのは、めーこお姉ちゃんの日課だからスルーしておこうっと。
いろいろと大人の情事・・・じゃなくって事情があるみたい。
前にミクがカイトお兄ちゃんを起こしに行った時はめーこお姉ちゃんもいて二人共全裸だったんだよ。
ミクはその日、めーこお姉ちゃんに、こっぴどく叱られて一日中しょんぼりだったの。
なんで二人が裸で一緒に寝てたのか、わかんないけど、邪魔しちゃいけないみたいだから、そんな事があってからミクは朝はカイトお兄ちゃんを起こすのはめーこお姉ちゃんに任せて、リンちゃんとレンくんを起こしに行くのが、日課になってるんだ。
あの子達はいつも夜更かしして二人でゲームして騒いでるから朝起きられないんだ。
だからミクが起こしてあげなくちゃ。
双子の部屋の前に着いたミクは、リン☆&レン★の お へ や というやたらかわいらしいメルヘンチックな貼紙がしてあるドアをノックした。
コンコン!
「リンちゃーん!レンくーん!朝だよーー!」
そう言いながら、ドアをそろそろと開いて部屋の中をのぞき込んでみる。
案の定まだ分厚いカーテンが閉められたままで薄暗い部屋の中双子は仲良く一つのベットですやすやと寝息を立てていた。
二段ベットで二人別々に寝られるようになってるのに、大の字になって眠るレンくんの傍らに擦り寄るように丸くなって眠るリンちゃん。
双子のそんなほほえましい姿を見て、ミクはリンちゃんもレンくんもかわいらしいなあと思った。
眠っていれば、の話だったけど。
起きてる時の、リンちゃんは態度が大柄で口が悪いし、レンくんは何に対してもあまり反応がなくて、無関心でだらけてるし。
「二人共ー!起きてーー!朝だよーーー!」
ミクはそう言いながらら双子の布団をむいむいしてズルリと引き剥がした。
「・・・・・・・・・。」
引き剥がした布団を手にしたままミクはそのまんま固まってしまう。
まるで時が止まったかのように。
あれ?
なんでリンちゃんとレンくんも裸で寄り添って寝てるの?
全裸で大の字になって寝てるレンくんの腕枕でこれまた全裸でうずくまるように丸まって眠るリンちゃん。
とりあえずこのままでは風邪を引きそうなので一度引き剥がした布団をまた双子の体にそっとかけると、その部屋を後にした。
裸で寝てる男の子と女の子を起こすと怒られるんだよってカイトお兄ちゃんに教えてもらっといてよかった。
リンちゃんとレンくんにまで怒られるのは、一応ミクのお姉ちゃんとしての威厳に関わるんだから。
双子の部屋を後にして一階に降りて行くとめーこお姉ちゃんが朝ごはんな準備をしていて、カイトお兄ちゃんが机に食器を並べてた。
「おはようミク!あれ?リンちゃんとレンくんは?」
カイトお兄ちゃんにそう聞かれて、ミクはフルフルと無言で頭を振った。
「まあ、今日は土曜日でミュージックスクールも休みだし、寝かせて起きなさい」
めーこお姉ちゃんがそう言って、カイトお兄ちゃんも頷いてまた食器を並べて朝食の準備を再開し始める。
「ミクも何か手伝うことある?」
「そこに刻んだネギがあるでしょ?少しずつお醤油かけながら納豆混ぜてて。」
「はーーーーーい!」
めーこお姉ちゃんにそう言われて納豆の入った丼とお醤油差しを渡されて納豆を練り練りする。
お醤油をかける前にある程度空気を含ませるようにしっかり練り練りしてからお醤油を少しずつ垂らしながら練り上げるのがコツなんだ。
最後にパラパラっと刻んだネギをたっくさん入れてさらに混ぜ混ぜして馴染んだら完成!
「カイトお兄ちゃん、見てみて!美味しそうに納豆練れたよ!」
「よく頑張ったなミク。よしよし!」
「えっへん☆」
そう言いながら胸を張ってから、頭をカイトお兄ちゃんに差し出すと、ぐりぐりと撫でてくれた。
カイトお兄ちゃんに何か手伝ったご褒美に頭、撫で撫でして貰うのが大好き!
「朝っぱらからあんたらよくやるわね・・・味噌汁出来たからお椀によそってくれる」
「はーーーーい!」
わーーい!
今朝のお味噌汁はネギとお豆腐のお味噌汁だぁ。
ネギが沢山入っててとっても美味しそう!
ミクはめーこお姉ちゃんからお味噌汁の鍋を受けとって、お玉でお椀によそっていく。
カイトお兄ちゃんは焼き魚とだしまき卵を受けとって机に並べてる。
もうすぐ朝ごはん。
お腹がとっても空いているから早く食べたいなぁ。
朝ご飯の準備があらかた済んで、めーこお姉ちゃんが薄いピンクのエプロンを外すと疲れたと言った風にトントンと自分の肩を叩いた。
「あれ?そのエプロン、ルカお姉ちゃんのエプロンだったよね」
「ああ、いいのよ。あの子どうせ台所になんて立たないし。セレブなんだもの」
ルカお姉ちゃんは最近ミク達の家に居候し始めた、世間知らずのお嬢様だ。
あまりに世間知らずでワガママ過ぎる為に世間一般の常識を覚えさせる為の荒療治としつミク達の家に引越してきたみたいなんだけど・・・
ルカお姉ちゃんの事はまだよく知らないんだ。
ガチャッ!
そんな事をミクが考えながら席に着いた時に食卓がある部屋のドアが開いてルカお姉ちゃんが起きて来た。
ルカお姉ちゃんはいつも朝ご飯の準備が終わった頃に起きてくる。
ルカお姉ちゃんは大きめの兎のぬいぐるみの耳を掴んで引きずったまま寝ぼけ眼を擦り擦り自分の席についた。
「みなさん、おはようございます。」
ルカお姉ちゃんが私達三人に優雅に手を軽く上げて挨拶をする。
「ルカお姉ちゃんおはよー!」
「おはようルカちゃん」
「おはよう。昨日はよく眠れたかしら?」
ミクとカイトお兄ちゃんとめーこお姉ちゃんが口々にそう言ったのを聞いていたのかいないのかルカお姉ちゃんは和食系の食事が並んだ食卓を眺めて「ふぅ・・・」とため息をついた。
「わたくし朝は、クロワッサンにスクランブルエッグにブラックコーヒーじゃないと食べた気がしませんの」
そう寝ぼけまなこで言われて、めーこお姉ちゃんの唇の端がヒクヒクと動いたような気がした。
無理に笑顔を作ろうとしてるみたいに。
なんか怖い・・・・・・!
「そんなものはこの家には、今常備されてないのよルカちゃん?」
「あら、そうなんですの?ならフランスパンを甘い卵に付けて焼いたふあふあのフレンチトーストが食べたいですわ。付け合わせは生ハムのサラダに飲み物は蜂蜜レモンティーにして下さる?」
「・・・・・・」
ルカお姉ちゃんが対して悪びれもせずにそう答えるのを聞いためーこお姉ちゃんが無言で机に突っ伏して頭を抱えた。
「る、ルカちゃん。せっかくめーちゃんが用意してくれた朝ご飯があるのにそんなワガママ言ったらダメだよ・・・」
見るに見兼ねたカイトお兄ちゃんが助け船を出すようにルカお姉ちゃんの肩に手を置いてそう優しく諭すように言うと・・・
「使用人の分際で気安くわたくしの肩に触れないで下さいます?」
パシッ!
ルカお姉ちゃんに手を叩かれて、そう言われてカイトお兄ちゃんが驚いてる。
「突っ立ってる暇があったらわたくしが今から言う物を5分以内に買ってきなさい!!!」
ルカお姉ちゃんはそう言って腕を組んでもったりとした胸を張りながらカイトお兄ちゃんに高圧的にそう命令した。
「ええええええーーーーー!!!」
カイトお兄ちゃんの叫びが尾を引いて部屋に響いた。
アイスの日!~前編~
~初夏~とあるアイスの日のなにげない日常。
☆適当な裏設定☆
主な登場人物
メイコ/カイト/ミク/リン/レン/ルカ/ボーカロイド達が一軒家で家族みたいに共同生活を送っています。
★マスター:超多忙などっかの企業の研究員の為泊まり込みで仕事をすることが多く殆ど家におりません。
★初音ミク:天然おとぼけ、ぽやぽや夢見がち少女。
天然ぼけ気味で頼りないけどリンレンにたいしてお姉さん風をふかせたい年頃。
夢見る歌姫。
大好きなカイトお兄ちゃんのお嫁さんになるのが将来の夢!
★咲音メイコ:一家を支えるしっかり者のみんなの優しいお姉ちゃん。
不在のマスターに変わり家を管理して家事全般を担う。
みんなの面倒をかいがいしくみる苦労人だけどヤケ酒を飲み始めて泥酔すると暴走して手がつけられなくなります。
KAITOとは恋人関係。
★始音カイト:気弱で優しい青年で特にミクにお兄ちゃんと慕われている。
一家で一番繊細で傷付きやすいのでなにかとよく落ち込んだりする事が多い。
解決するキーワードは アイス。
MEIKOと恋人関係。
★鏡音リン:強気で男勝りな口がちょっと悪い女の子。
女の子らしいミクと違っていつもワイルド&パワフル!
弟分のレンを何かと、こき使ったりいぢめたりするのは愛情の裏返し。
思春期真っ最中の素直になれないあまのじゃく乙女。
★鏡音レン:リンの双子の弟で何に対しても基本的に無気力無関心な脱力大好きっコ。
何事もなくのらりくらりと日々を送れればいいというよくいる今どきの少年。
できるだけ何もしたくないのに、いつもわがままであまのじゃくな姉のリンの暴走に嫌々付き合わされ、振り回されている。
★巡音ルカ:どっかの金持ちマスターが所持していたボーカロイドでセレブお嬢様。
ルカを所持していたマスターが不況で倒産した為にルカを手元に置いておけなくなってこの一家に預けられたらしい。
世間知らずで我が儘でクールな天然お嬢様。
カイトの事を使用人と勘違いしていてなにかとこき使おうとする。
一番大好きなのは美しい自分というナルシスト気味なところもあり。
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