A1
それはつまり、あたしがガラス製だった言うこと。
唯其れだけのことなのです。
B1(1)
大好きだからね 君の色染まるよ。
無価値なビィ玉も 特別に成れるよね。
雑な痛みだけ 静かに喰い込んでく。
B1(2)
透明だからね 綺麗に色付くよ。
理想のジュエルに 似通っていけるね。
ヒビの数の分 奥まで染み込んでく。
C1
代わる変わる 繰り返してく。
無謀な行為。 不毛な恋。
着色の過ぎたガラスは、
気が付けば、唯澱み、粉々に、壊れてた。
S1
何時かに 君がいた空。
視線の意味に 気付いてたのに。
吐かれた甘さに 逃げられず、
あたしは、あたしと君を、沈めた。
――ごめんね。
B2
「久々だからね」 君は言って唯、笑う。
何時かの透明は とっくに無くしてて、
君が恋をした あたしは逃げ出してた。
C2
重ね嵩ね 塗り潰してく。
無用な好意。 仕様の交尾。
映らない 割れたガラスは、
抱きしめる君の腕。それさえも、傷付けた。
S2
今此処 君がいるのに。
言葉の意味が 正されたのに。
砕けた足場に 逃げられず、
あたしは、あたしを君に、あげれず。
――ごめんね。
D1
君が抱く其れを、傷付く覚悟と言うのなら。
あたしの抱く、此れはきっと。
傷付かせない覚悟と言うんだろう。
S3(1)
腕のなか あたしいるから?
傷付き尚も 君は離さず。
S3(2)
其の腕を 今振り解く。
造った笑顔。 告げる「さようなら。」
「ごめんね。」「あたしは。」「君を。」「拒むよ。」
「ありがと。」
F1
君のその優しさが、
私に別れを告げさせた。
A2
それはつまり、あたしがガラス製だった言うこと。
唯其れだけのことなのです。
A1
それはつまり あたしが
がらすせいだったということ
ただそれだけの ことなのです
B1(1)
だいすきだからね きみのいろそまるよ
むかちなびぃだまも とくべつになれるよね
ざつないたみだけ しずかにくいこんでく
B1(2)
とうめいだからね きれいにいろづくよ
りそうのじゅえるに にかよっていけるね
ひびのかずのぶん おくまでしみこんでく
C1
かわるがわる くりかえしてく
むぼうなこうい ふもうなこい
ちゃくしょくの すぎたがらすは
きがつけば ただよどみ
こなごなに こわれてた
S1
いつかに きみがいたそら
しせんのいみに きづいてたのに
はかれたあまさに にげられず
あたしは あたしと きみを しずめた
ごめんね
B2
ひさびさだからね きみはいってただわらう
いつかのとうめいは とっくになくしてて
きみがこいをした あたしはにげだしてた
C2
かさねがさね ぬりつぶしてく
むようなこうい しようのこうび
うつらない われたがらすは
だきしめる きみのうで
それさえも きずつけた
S2
いまここ きみがいるのに
ことばのいみが ただされたのに
くだけたあしばに にげられず
あたしは あたしを きみと あげれず
ごめんね
D1
きみがいだく それを
きずつく かくごというのなら
あたしがいだく これはきっと
きずつかせないかくごと いうんだろう
S3(1)
うでのなか あたしいるから
きずつきなおも きみははなさず
S3(2)
そのうでを いまふりほどく
つくったえがお つげるさようなら
ごめんね あたしは きみを こばむよ
ありがと
F1
きみのほんとうのやさしさが
わたしにわかれをつげさせた
A2
それはつまり あたしが
がらすせいだったということ
ただそれだけの ことなのです
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