夢は幻想でしかない、と、声がする。私の声だ。夢を拒否し、幻想を拒否し、過去を拒否し、未来を拒否し、生を拒否し、死を拒んだ私の声。
男は言った。
「ここは夢だが、幻想などではない。」
と。私は尋ねる。
「ならば、ベットに入った私は誰なのか?夢と世界は等しきモノではないはず。」
「それは、世界なんて、誰かが見た夢の続きでしかないのだからだ。あなたは、あなた。あなたの、あなただけのゆめをみる。夢は世界になり、世界は夢からできるのだから。幻想などというモノは、かけらも、微塵も、存在しないのだから。世界なんて、誰もが作れる、二束三文の安物さ。」
とほざく。真偽の程は、如何ばかりか。それは、夢を見た者だけが知る。知った所で、世界の有り様が変わるわけでは無いけれど。知る事は、無駄では無い。
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