A
雨音が僕の心を連れ去って
仕舞う場所はどこでしょう
悲しみが僕の穴を埋めていって
溢れた青に 君がさした傘
A
足元に咲いた花の褪せた色を
「穢らわしい」と蹴ってしまった
訪れる長い夜の遠い空に
誰も彼もが 怯えていた
B
水槽の中 涸れた澱(おり)と
飲み干して 割ったグラス
形失うことさえも 美しいと思えたのは
僕らだけだった
S
海岸に行った まるで宇宙のように弾けた
君が割れた 割れた 割れてしまっていたんだ
永遠が去った この街は永遠の色をしていた!
今日を知った 知った 知った
あの夏を思い出している
A
輪郭の融けた雲が散っていった
蝉時雨が薄れていった
あの港に捨てた本も崩れていった
その記憶も塵に変わった
B
駅に立って 見定めたのは
惚けている 空虚だけ
走り込んだ特急に 飛び込みたいと思ったのは
僕らだけだった のか?
S
晴天を待った 今も五月のように思えた
君も消えて 消えて 消えてしまっていたんだ
永遠が去った この街は永遠そのものだった!
今日を切った 切った 切った
あの夏を墓標に立てたんだ
C
僕らは歩き始めた 明日を見てた
終わりがあって 始まりができた
去って 去って 去って 去ってしまう彼らを
消えて 消えて 消えて 消えてしまう僕らの
永遠を弔った
SS
海岸に行った まるで宇宙のように弾けた
君が割れた 割れた 割れてしまっていたんだ
永遠が去った この街は永遠の色をしていた!
今日を知った 知った 知った
あの夏を思い出している
あの夏を僕らは墓標に立てて
確かな終わりへ歩いていこうとする
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