瞳の奥に姿は薄れて
伸ばした指先は宙を掻いた
いない君を影は探す
青く染まる視界ぽつり
君の姿が焼け焦げた
触れる寸前 届かない
縮まる事の無いこの距離
ゆるやかな駆け引きさえ
僕はいつも愛しいと思う
海馬のなかに夢を見て
君の香りに包まれた
僕を置いていった君と
もう一度手を繋ぎたい
長針は午前四時を貫いて
おもちゃの兵隊も行進を止めて
帰る先の暗闇は
朝が来た事にも気付かない
瞬いても変わらない今日
僕の絶望感だけが軋む
君の笑顔を思い出そう
また今日も生きられるように
息を吸って吐いた昨日
空気さえも嫌いになった
潔癖な僕の明日を
切り裂いて
前頭葉に噛みついて
思考は放棄して君のもとへ
その本能だけが僕の愛
ああひたすらに君に会いたい
一日が終わり日が沈み
眩い夜を迎える街
真四角なその窓の外に
見えたそれは幻 ?
もう思い出せないほど昔の
君との思い出が蘇る
宝石箱の中に見つけた
淡く光る内緒話をしよう
背中を向けて歩きだした
たまらず君を追いかけた
腕を伸ばす事はもうためらわない
弱虫の僕は切り捨てた
ただ君を強く抱きしめる
見えない世界に目を凝らして
暗闇の中にもがくのは
確かにそれが君だから
青が犯したこの世界に
僕の抱いた夢への代償を
いつか話したあの夕暮れを
綺麗だと言って君は笑んだ
真っ暗のまま閉じた朝は
きっと涙しか流さない
それでもいいと僕は笑う
隣に君がいるのならば
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