(A)
飲めや飲めやの 注(そそ)げや注げ
樽の中身は 空になりけり
可愛や可愛い 稚児を集いて
金よ舞え舞え 稚児よ泣け(鳴け)

(A)
咲いて栗の木 泣くは陰郎(かげろう)
醜い大人の 笑みも咲く咲く
貶され殴られ 甚振(いたぶ)られても
帰れる場所は このお茶屋だけ

(B)
いっそこの胸貫きたいと
刃(やいば)片手に逃げ惑いても
所詮首輪に繋がれた犬
引き戻されて躾に準す

(サビ)
わんわん鳴いて
わんわん泣こう
不協和音の鳴き(泣き)声
わんわん


(A)
食えや食えやの 盛(さか)れや盛れ
皿の中身は 空になりけり
可愛や可愛い 燕集いて
紅(べに)で頬染め 燕鳴け(泣け)

(A)
咲いて薔薇の黄 鳴くのは燕
綺麗な姉御の 笑みも咲く咲く
褒められ愛でられ 可愛がられど
想う所は 愛するお母(かあ)

(B)
いっそこの家飛び出したいと
暗い夜道を歩いたけれど
所詮籠に囚われし燕
容易く戻され愛でられる様(ざま)

(サビ)
ぴーぴー鳴いて
ぴーぴー泣こう
貴女の好きな鳴き(泣き)声
ぴーぴー


(C)
乱れたべべに折られた小枝
止まるは汚い蜆蝶
それすら救いと手を伸ばし
藍(愛)の空に焦がれ泣く

(サビ)
死んだら仏死ねたら仏
叶わぬ願い祈って喚け
永遠鳴いて
永遠泣こう
育たぬイトスギ見つめて
えんえん

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

声ノ宴(曲を付けて下さる方募集)


陰郎→男色
燕→年上の女性にかわいがられる若い男
茶屋→陰間茶屋
という設定で書かせて頂きました。この時代の背景は正直よく分からないのですが、自由にならないことに対する苦しさが伝われば良いかと思います。

曲を付けて下さる方、歌わせてくれる方を切実に募集しております。
(A)などは文字数が大体同じということですので、順序を変えて頂いても大丈夫です。

ご意見やご感想などはお気軽にどうぞ。

因みにタイトルはセイノウタゲと読みます。声(性)の宴という意味合いで付けました。他に、こんなタイトルの方がいいんじゃないか、などもありましたらコメントして下さい。

では拙い文でしたが、ここまでお読み頂きありがとうございました。

閲覧数:664

投稿日:2009/09/13 20:07:27

文字数:576文字

カテゴリ:歌詞

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