「シアン」

ああ　街は濁り始めた
永久の泉も枯れるほど
「嗚呼、神は怒り始めた」
膝をついては祈るのみ

もしも　私が悪魔でなかったら
この街を　救えるのでしょうか
もしも　私が無くなり消えたなら
この街は　私を好いてくれますか？

シアン　誰か私の名を呼んで
シアン　誰かが私を抱きしめるまで
シアン　そんな頭なんて消して
シアン　そんなに私は汚らわしいのですか？


もう　街は腐り始めた
永久の泉は土になり
「請う、神よ怒り鎮めよ」
腕を伸ばして仰ぐのみ

きっと　私が猛毒だったから
この街を　壊してるのでしょう
きっと　私が皆に溶けたから
この街で　私は消えていく運命（さだめ）

シアン　誰か私の手に触れて
シアン　誰かが連鎖を断ち切るまで
シアン　こんな世界なんて消して
シアン　こんなに私は堕ちてゆく


誰？　最後に私の名を呼ぶの
手を　差し出し私を捕まえるまで
ああ　こんな私なんて放って
シアン　私の名前を


シアン　君が私の名を呼んで
シアン　君だけ私を強く抱きしめ
「シアン　あんなことなんてしないで
　シアン　僕も君と共に消えさせてくれよ」と