彼を殺すのは2回目だが 僕は上手く笑えるだろうか。

1度目も、身を焼かれるような苦しみと、とてつもない後悔に苛まれたんだ。
生きていける自信なんてない。
だけど彼を殺さなければ、僕はもう半年しか生きていられない。
--------ねえ、神様。あなたはどう思いますか?
僕の決断は間違っていますか?


どちらにせよ死ぬのなら、彼を道連れにすべきなのだろうか。
それすらもわからない。
焦っているのだけれど、結論を出す勇気がなくて、前に進めない。
消化不良もいいとこだ。
だけど、決めなければ、残された時間は少しずつ減っていく。
夢から覚めるのがこんなにも怖いとは、誰が知っていたろうか。


心の底でどろどろと渦巻く感情は留まるところを知らない。
だけど、猶予は定まっている、それは誰にも変えられない。
扱いきれない相手をその身に宿して、僕はまた道を歩く。
その先にあるのは、決して楽園ではないのだけれど。

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「あやめる」ということ

殺したくなんてないのに、殺さなければならない。
二人ともが幸せになる世界がほしかった。

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投稿日:2016/04/30 00:08:12

文字数:405文字

カテゴリ:その他

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