未来は嫌いだ。
それはお前を連れていく。
優しく濡れたお前の黒い瞳を、
閉ざす明日が酷く嫌いだ。

幾つ想いを伝えても、言葉はお前を救わない。
幾ら涙を流しても、嘆きはお前を救わない。

どうか、今日よ終わらないで。
俺から世界を奪わないで。
お前のいない朝の眩しさなど、
知らないままで死んでいきたい。


お前は笑った。
それは苦しく残酷だ。
痛みに喘ぐ俺の小さな心を、
撫でるお前は酷く哀しい。

幾つ答えを求めても、希望はお前を救わない。
幾ら醜く足掻いても、俺ではお前を救えない。

どうか、過去よ還らないで。
俺から世界を奪わないで。
お前のいない夜の易しさなど、
知らないままで死んでいきたい。


お前がそっと息を止める日に、
果たして俺は泣けるだろうか。
ひとつだけ確かなことは。
その日に俺の狭い世界も、静かに終わるということだ。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
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co‐ward

臆病者の詩です。

閲覧数:89

投稿日:2015/11/07 18:58:17

文字数:375文字

カテゴリ:歌詞

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