ビタミン不足
足を止め振り返る人 頭を掻いて
また歩き出した 何を見てたんだろう
不意に同じ方向を見て固まる視線
この場所には思い出が多すぎて困る
何も無くなったんじゃない この気持ちだけは
思い出に泣くこともなくなったはずだったのに
ビタミンが足りないよ 乾く喉で一人つぶやいた
今は溢れ来る想いに鍵をかけて仰ぐ空
慌しく過ぎる日々 耽る事も無くなるだろう
また歩き出す道には白い花が咲いている
鳴らない電話を大事に持っている
かかる度に必死に取り出す自分に笑った
もしもあのままだったら 熱くなる胸
いつのまにか それは苛立ちに変わった
このまま続くような痛みなどないから
自分で必死に舐めた傷はあっさりまた開く
ビタミンが足りないよ 乾く喉で一人つぶやいた
今は溢れ来る・・・
あのとき指先が触れたこの頬が熱くなって
痛くて悲しくて 前を見ることなんて出来ないよ
これは僕の罪
騒ぐ胸は今も苦しい
一人仰ぐ空には雲は一つもなくて
雨でも降ればすべてを洗い流してくれるのに
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