病室で私は目を覚ました。
周りには誰もいなかった。
私だけが生き残った。
後から来た医師がそう告げた。
平和で安全な筈の家で事件は起こった。
凶器を持った人が家族を襲った。
両親は殺された。
私は腕を負傷しただけだった。
犯人は捕まっていない。
私はきっと気を失ったのだろう。
では、一体誰が私を病院に?
両親は殺されたし、私には兄弟がいない。
「それは僕だよ…」
隣の病室から声が聞こえた。
「僕が君を助けたんだ。
君の居場所を、僕は作ったんだ。
君の両親は君から居場所を奪おうとしていた。
だから、僕が動くしかなかった。
僕の行動は全て君の為……」
何を言っているのだろう、この人は?
私の両親がそんな事をする筈がない。
…そう、貴方なんだね。
私の両親を殺し、私に怪我を負わせたのは。
私の居場所は、私が作る。
貴方に縛られるなんて…真っ平ごめん。
イメージ:
私-MEIKOかルカ
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