※主人公(語り部)は自作マスター
※最早マス×マス要素は行方不明な気が
※また英文が適当です
以上を踏まえてどうぞ。
――I sing your love 5
日和田が私達のカバー曲に気付いてくれた、翌日。
「……何かいいことでもあった?」
思わずそう尋ねてしまうほど、日和田の口元はニヤニヤと緩みっぱなしだった。
「ん?あー、それがな!」
聞いて驚け、と得意気な顔で。
「前にさ、お前に聴いてもらった俺の歌、あるだろ?…えっと、ミクの」
「……うん」
「それをさ、他のボーカロイドでカバーしてくれた人が居たんだよ!」
どこの誰かは分かんないんだけど、なんて。
あまりに――嬉しそうに、言うから。
「……そう、なんだ。良かったじゃん」
それを思い付いたのは私なのだと。唄ってくれたのはミリアムなのだと。
告げることが、出来なかった。
「――宍戸?」
「へ?…何?」
「あ、いや……つまんない話だったよな、悪い」
「え、そんなそんな。イマイチ実感湧かないだけで」
私のリアクションの低さを、日和田は違う意味に取ったらしい。慌てて弁解する。――何やってんだろ、私。
「あ、そういえばさ……他のボーカロイド、買えそうなの?」
「あー…まあ、そろそろ。つっても一気に全員は無理だけど」
「そっか。誰からにすんの?」
「ん、そうだな…もうすぐ新しいのも出るらしいし、そっちも検討中」
「へー…」
それは知らなかった。帰ったら調べてみよう。
その日、家に帰った私は早速パソコンを立ち上げると、その新しく出るというボーカロイドについて検索をかけた。
「…あった。これだ」
辿り着いたページをざっと眺める。桃色の髪が緩くウェーブを描き、どこかクールな雰囲気を纏っている彼女が。
「…巡音ルカ、か……」
何気なく詳細に目を通していた私の目に――“それ”は、飛び込んできた。
「――え?」
“巡音ルカは英語も唄いこなします”
「バイリンガル…?」
じゃあ、もし日和田の所にルカが来たら――それじゃ、
「私がミリアムを選んだ意味が――」
――今。私は。何を。
「――っ!?」
自分で発したのであろう言葉に、思考と身体が凍り付く。
「――Master」
画面には、表情を消したミリアムが居た。呼んだ覚えは無いから、自分から出て来たのだろう。多分――私の言葉が、聞こえて。
「…ミリアム……私、」
とっさに――何を言おうとしたのだろう、私は。舌どころか頭も回らない。
「…Master,…I don't wanna sing for…the time being」
――しばらく、唄いたくない。
そう言い残して、ミリアムは画面から姿を消した。
「ミリアム…っ!」
マスターの権限でミリアムを呼び出すのは簡単だ。でも――呼び出して、どうする?謝る?なんて?
だって、今のは――私の、本音なんじゃないの?
ほんの一瞬。でも、確かに私は、思ってしまった。
ルカが英語も唄えるのなら――ミリアムを選んだ意味が無い、と。
I sing your love 5(自作マスターとミリアム)
…いつにも増して文が滅茶苦茶な気がします。
実はこのシリーズ(?)、主成分は登下校時の電車の中などで携帯でぽちぽち書いているものだったりします。
…携帯だと書き辛いんですよね、というただの言い訳です←
あ、ルカの謳い文句は捏造です。流石にもっと公式に添えよ!という方は…こっそり言って下さい←
敢えてルカにしなかったのは、この回を書くためでした。
ミリアムさんで話を書こう、と決める前から、今回の話は思い付いていました。
好きな人と共通点を持ちたくて、でもちょっと捻って違うボカロ――海外組を買ってみて。
その後にルカが出たのなら――私ならきっと、「無駄だった」と思ってしまう。
そう思い至った時に、私の中でこの美空達の話が形になり始めたんです。確か。
ただ。
私を投影しているとはいえ、美空は私ではありません。
だから、彼女には私には出来ないやり方で、私には出来ないことをしてもらって、
きっと私には辿り着けないであろう、明るい結末を掴んで欲しいと思います。
…いや、それを書くのは私ですけど。←
…なんかここに書いてることも滅茶苦茶ですね;携帯のせいじゃなかった…
なんだかこのままマス×マス要素無いまま終わってしまいそうな気がしてなりません。看板に偽りありまくり…!(滝汗
では、ここまで読んで頂き有難うございました。
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