ringcycle
A 焼きそばパンかじりながら 駆け込み乗車する前に 電車の、時間間違えた 何しに私走ったの…
B 次の電車がやってくる 目の前に割り込んできた アイツも遅刻組なのか… そんなこと考えてたら
最後に見た虚ろな瞳 ねえ、なんでそんな顔なの
S 越えてはいけない線の向こうへ 泣き笑いのアイツが傾いた ちっぽけな存在をあっけなく 空へそらへ上へ飛んでいった
2A 待ちに待った日曜日は 連れと遊ぶ約束の日 薄い本を隠し持って 拾いもののネタも用意
2B 開かず仕舞いの踏切の 真ん中に見慣れた背中 私が見つけた時には 遅いような、速いような…
2S アイツの姿が見えなくなった その間は随分長かった しばらくして向こう側が見えた なんでみんなそんな顔をしてるの
C デジャヴなんて言われたって わからないし覚えてない アイツが今身に付けてる 全く同じのイヤホン 「なんで私が持ってるの…?」
3S 秋の夕暮れの空が綺麗だ 黒い煙が邪魔をしなければ 人だかりの後ろで立ちすくむ ここがアイツの家と知ったのは
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