目が覚めたと思ったら そこは夜の空でした
見慣れたネオンサインも遙か下
オトコの深い溜息も オンナのウザい微笑も
聞こえない 心地良い ふわりふわり

パソコンもケータイも 無いのは残念でした
けれども身体がとても軽いので
星屑ひと粒摘んでは 口に放り込みました
金平糖? イヤ、もっと あまいあまい

溶けていく星屑
見当たらない月
気付いたら北極星も分からなくなって
アナタに逢いたくなりました

そろそろ家に帰りたい 街を見下ろし呟いた
見慣れた家の灯りが消えていた
とにかく街に降りようと 身体を傾けてみたけど
翼がない 墜ちたくない ふわりふわり

アナタの好きな唄
お気に入りのギター
あったならきっと思い出せる筈なのに
口ずさむ事も出来ません

アナタの好きな花
枯らせたあの夏の日
咲かせたくて探しても名前も分からなくて
今も僕は泣いています

アナタが手を引いて
降ろしてくれなくても
夜明けには街に墜ちていけると思うので
今は待っていて下さい

あの唄もようやく歌い出せそうなので
今は聴いていて下さい

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

「ゲッカビジン」

華やかさが全くありませんが(苦笑)
長い物が書きたくなったので。

閲覧数:90

投稿日:2010/03/15 14:50:12

文字数:462文字

カテゴリ:歌詞

クリップボードにコピーしました