交差点、振り向きざまに
西の空を見上げた
足を止める私の横を
ビル風が吹き抜ける

目を閉じ、「今日はいるかな?」
淡い期待を抱いて
夕方5時チャイムの音に
押されて今、一歩踏みしめる

流れる人混みに 紛れる影を探してる
「どうしよう、なぜか不安だ」
猫背になりながらそっと歩いている

カラカラの風 隙間の粗い
セーターをすり抜ける
くしゃみをくっと堪えて歩く
あなたを視界が捉えているんだ

乾いた両手 白い吐息で
温める振りしながら
すれ違う交差点の上で
夕陽に染まっている

こうして時は気ままに
過ぎてゆくものだけれど
この瞬間を切り取れたなら
それはそれで寂しいな

導火線、そっと火を付けた
あなたが今日もまた
私の近くを歩く、今はそれが
少しの幸せです

行き交う人混みに 溶け込む影を見つめている
「どうだろ、もう時間かな」
マフラーを少しだけ大げさに巻きつける

カラカラの風 隙間の粗い
セーターをすり抜ける
くしゃみをくっと堪えた後で
あなたの視界を逃れているんだ

冷たい両手を白い吐息で
暖める振りしながら
不安げな心臓の音に
そっと耳を澄ます

切り取るこの瞬間私は
きっと今夕陽に染まっている

交差点、振り向きざまに
西の空を見上げる
それだけのことだったはずなのに
あなたの瞳を捉えてしまった

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

夕陽に染まる

アレンジなう

閲覧数:396

投稿日:2017/12/25 00:13:30

文字数:570文字

カテゴリ:歌詞

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