遥か遥か、遥か遠くの亡国に
神すら惑わす 歌姫の存在

鎖の絡む、その細い両腕は
剥き出しの骨 か弱き翼

枷を引き摺る、美しき両足を
支える足場 屍の山


赦されざる麗しの声
空に突き刺さり、尚も聳えるグロテスクな搭
神をも虜にせし魅惑の歌姫
世界を知らぬその声は 残酷な音を紡ぐ


遥か遥か、遥か遠くの亡国に
神すら信じぬ 歌姫の存在

瞳に映る、その風景たちに
意味を求める、脆い思考

虚空を握る、薄汚れた両の手は
見えぬ理由に 縋りつきたい弱きココロ


嗚呼世界はただただ広いのね
笑い歌うことしか出来ぬ 夢現の歌姫
神すら信じぬその無知なココロ
世界を認めぬその声は 今日も音を紡ぐだけ

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
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亡国の音

生まれながらに搭からみえる世界しかしらない人
歌も言葉も、ただ沸き上がった音を組み合わせただけのもの

閲覧数:105

投稿日:2008/03/27 16:20:13

文字数:302文字

カテゴリ:その他

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