夢を見たいの と
アンドロイドは笑う



流れる景色は 黒に溶けて 碧の地平は 遠のいていく
コロニーは震えて軌道をずらした そこには一人の 少女が残された

離れ行く地球を横目に その少女は
オペレーションの手を止める事をしない

救難者は 全て無事という知らせに笑顔をつくる 刹那 
予測航路を告げる自動音声が 少女の髪を揺らす



コロニーのエネルギー 既に尽きて 慣性で進み
そのモーメントは 太陽の重力に曳かれはじめ
急に速度を上げ始めていた


終末の刻は近い
コロニーは 既に崩壊の模様を描き始めてた

少女の表面は 剥き出しの姿に 朽ち始めてた
そして 太陽を見つめおもう
わたしは あの星の光に混ざるの



少女は最後に 美しい惑星を見たいと 手を伸ばす だけど
その瞳には 既に もう光は亡く 細い手は空を切る…

すべては見えず
少女は目を閉じ
寂しそうに 微笑んだ






※読み
刻(トキ)
惑星(イロ)

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ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

Do The Android Dream of green?

閲覧数:296

投稿日:2011/06/04 00:35:47

文字数:482文字

カテゴリ:歌詞

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