just be friends 【女性視点】


訊かれたんだ 昨日の夜 遅くに
ひび割れたガラス 拾うような
あれは一体なんだろう? 誰が零した赤い雫?
『僕らはこの先ゆけるのかな?』

切り返した 通話の口先では
最も軽い 答えがいいと
本音を拒む自己欺瞞 転嫁、他力本願で意味はなし
きみにいつになったら答えられる?

しめやかに色失くすこの世界で
捜す私 不一致な渇望

遠ざかるきみの 問い掛け無視して 線を引いた

声を嗄らして叫んだ 究竟、玉響、遍く遠く
錆び付いた鎖の その先は 鉛が絡み抜けやしないけど

ふたりで過ごしてきた悠然 反転、断絶、敢え無く塵に
自然、幕切れした 嘯く日 腫れた目を風が一筋凪いだ

思ったんだ 今日の朝 早くに
堕ちた小鳥 包み込んだとして
再度飛び立つことはない そう てのひらの中で滴る血
ふたりは鎖で繋がれたまま

浮かんだのは 確かめ合った冬の日
きみが優しく笑い返した夏
過去は今に還らない ふたり重ねていたはずなのに
写真の彼等は笑ったまま

重苦しく引き摺るこの感情は
執着心? 家族愛? 自愛?

離れたくないよ まだ愛してるよ だけど頷かなきゃ

頭上は 突き抜けてく青 凝然 空然 視界が歪む
予感してたはずの 痛みでも 突き刺さって抜けやしないその刺が

ふたりで付けあった傷は 塞がり、瘢痕、いつまでも残る
どうか振り向かないで 愛しいひと また自分の足で歩きだすまで

いちどでも いちどでも 希が届くのなら
願わくは、願わくは いつかのきみが笑えるように

声を嗄らして叫んだ 究竟、玉響、遍く遠く
断ち切られた鎖の その先も なにひとつ残してはいけなくて

二人で触れ合えた日々は 蓋然、必然 はかなく消える
さよなら焦がれたひと 今はただ もう振り向かないで、歩きだすから

これをはじまりに

Can we just be friends?

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • 作者の氏名を表示して下さい

just be friends 【女性視点】

大好きな作品の二次創作歌詞を 自重できず書いてしまいました…
*ひび割れたガラス→写真立て
みたいな。
韻を踏んだ歌詞を考えるのが大変楽しかったです。

閲覧数:1,019

投稿日:2009/08/31 22:38:26

文字数:812文字

カテゴリ:歌詞

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