…暖かい…

「……レン……」

…ここは…どこだ?…

「……て、レン…」

…誰?

「…起きて、レン…」

「…ん?…」

ゆっくり目を開けると不安そうな顔で俺の名を呼ぶリンがいた

「…リン…」

「…レン?………うぅ…」

俺が起きたことがわかった途端にリンはポロポロと涙を流し始めた

「…良かったよぅ…」

え~と…状況が飲み込めない

何でここにリンがいて、しかも泣いてるんだ?

ここはルカさんのお店で俺はカウンターで寝ちゃって…ってあれ?これ俺のベッド?

辺りを見渡してみる

「ここは…俺の部屋?」

どうして?一体どうなってるんだ?

確かに俺は昨日家を飛び出して雨の中走り回ってあのお店を見つけて…

ルカさんに出会って…

あれは…夢?

「リン…俺、どうしてここにいるんだ?」

泣き止まないリンに聞いてみる
「…私、レンが出てっちゃってからずっと待ってたんだけど…いつの間にか寝ちゃってて…朝起きて外に出たらレンが倒れてて…もう起きないかと思って…」

?!

「本当に心配したんだからね…」

「いや、リン…実はな…」

「?」

「…何でもない…それよりも昨日は…」

「あっ、待って。私も言う」











「「ゴメンね」」

良かった、ちゃんと言えた

心の中にあったモヤモヤが消えて俺とリンは二人で笑い出した

「さぁ!!朝ご飯を食べましょう!!今日は特別にリンちゃんが作りました!!」

「おっ、珍しいですなぁ」

「結構上手く作れたんだから♪先に行ってるね!」

「うん、すぐに行くよ」

…やっぱり夢だったのかな…

ルカさんとたこルカさん…本当はいないのかな…

「…夢でもちゃんとお礼言いたかったなぁ…ん?」

ポケットに何か入ってる










「…夢じゃなかったんだ!!」

[お別れの挨拶もなしにごめんね、またの御来店お待ちしております 巡音ルカ]

ポケットに入っていた名刺の裏には手書きでそう書いてあった…






ここはとある住宅街

どこかに一件の小さなバーがあるらしい

地図にも載ってないから行き方は誰にもわからない

ただ

そのバーは桃色の髪の綺麗なマスターと桃色の体の可愛いたこのお手伝いさんが二人だけで営んでいるという

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

~Bar L&M~(5)

やっと終わりです!
本当は2回くらいで終わらせるつもりだったんですが…延びに延びて5回も…すいません
お付き合いくださってありがとうございました!

閲覧数:143

投稿日:2010/01/14 23:06:24

文字数:962文字

カテゴリ:小説

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  • 穂末(水鏡P)

    穂末(水鏡P)

    ご意見・ご感想

    はじめまして。全五話、一気に読ませてもらいました!
    優しくて不思議な物語で、続きが気になってとまりませんでした。たことかまぐろとか、すごく自然に出て来たので違和感なかったです、尊敬します。
    ではでは、次回作も(ありましたら)期待しています。

    2010/01/14 18:07:37

    • hiro

      hiro

      ありがとうございます!!
      凄く嬉しいです…涙が出そう
      次回はもっと面白いものを書けるように精進します!

      2010/01/14 20:54:10

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