もぎ取ってきた優越で
街を見下ろしている
天才は見栄を張った
「もう知らないことはない」
透明な箱の中から
ぐるぐる掻き回した
重たい身体の君は
今日も水の底に居る
三度目の嘘で説破
傷つかないように賢く
不必要ならさよなら
大切なものなんていらない
閉め切った深い心
濁ったミルクティー色
欲しいものを全部諦めて
寂しささえも無くした
澄み切った君の声が
僕に止めを刺す頃には
今度こそ「世界は綺麗だ」と
思えるだろうか
壊し合うその感情で
お互いを踏みつけて
いつか聞こえてしまった
否定だらけの捨て台詞
贋物の愛で競った
傷つけないのは難しい
どうせ出来っこないなら
覚える意味だって無いだろう
「大切にしたい」だなんて
信じられないままで
手を伸ばせない弱虫な
僕なんか嫌いだ
閉め切った深い心
濁ったミルクティー色
欲しいものを全部諦めた
ドアの前で泣いていた
澄み切った君の声で
僕を連れ出してくれたなら
君と見る「世界は綺麗だ」と
思えるだろうか
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