≪アンハッピーリフレインⅠ【自己解釈】≫
散弾銃を狂うように撃つ。
俺はそんな感情を持って、そのままにテレキャスターを掻き鳴らす。
どうしてだろう。いいメロディーが出来ない。歌詞という言葉の整列はすでに出来ているというのに。
俺は動画投稿サイトでちまちま自分の歌(勿論作詞・作曲・歌唱と全部自分だ)を投稿して、その優越感に浸っている。
しかし、声が潰れるまで歌ったとしてもその時間を棒に振ってしまったことには変わりなかった。
そんな中――手に入れたもの。
『初音ミク』
合成音声ソフトのそいつはまだ発売したばかりで、そこまで人気でもなかった。俺の近所の楽器店でも仕入れてはいたものの、何段かに積まれていた。どんだけここの店主ははやりもの好きなのだろうか、とか思ってしまうほどだ。
合成音声ソフト、つまり“自分で歌わなくていい”。
それが俺の胸に突き刺さり、即有り金をはたいて購入するに至った訳だ。
さて、起動してみる。
そして、俺が作曲したメロディに、作詞した言葉、全てを覚えさせていく。
なるほど。人だ。
彼女だ。
ものではなかった。
それは、俺の創作意欲を更に拡大させていった。
「……さて、どうするか」
そういえば、明日は休みだ。なんなら今日一日で作り上げてみるのもいいんじゃないだろうか。動画は作れないから記号をパズルのように組み合わせた一枚絵でも……。
そう思うと、口元がちょっと綻びそうだった。
つづく。
アンハッピーリフレインⅠ【自己解釈】
本家様:http://www.nicovideo.jp/watch/sm14330479
続きます。
恐らく次に投稿するのは『【オリジナル】初音さんの生徒会事情 2』です。
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