激しい雨が町を叩いては
アスファルトが音を立てている
私の心を表すように
降り止みそうにない雨
街行く人はみなけだるそうに
足早に歩みを進め
私はただここに独り
立ち尽くしているだけ
路地裏から見た、
どんより曇り空の隙間から
溢れた光まぶしすぎて
星空、今ここにある
届かない距離と瞬き見せ付けて
私は、今ここにいる
声を殺して叫ぶ
ただひた向に前向きに生きていたくて
邪魔するすべては視線の外に置く
落ちてゆく日に背を向け私は仰ぎ嘆く
やさしい雨が頬を叩いては
励ますように小馬鹿にしてる
あぶくのたった水溜りさえも
空ばかりを映してる
滴になった霧雨、今は
涙のように儚く
届かない手に、落ちて行く光
掴めど指は空をきる
風ふき、雲散り
開けた空から一条の光に
私、頬を濡らす
星影、ベールの様に
包み込んでくれる。鉛の心まで
溶かすような熱を
帯びてまとわりつく
星空、今ここにある
雨上がりの夜空はいつも綺麗だった。
私は、今ここにいる
小さくても今ここにいる
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