何が正義で
何が邪と悪か…
きっと
私を創った人達は
解らない
だから
私のプログラムは曖昧で
求めた答えのたった一つも見つからない
其れでも
私が抱く貴方への
想いは悪だって言ってた

焦がれて叫んだ
貴方の名前を
幾度も幾度も
私の声が擦り切れるまで
…其れでも貴方には届かない
『じゃあ私の声は…？』
そんな問い掛けもきっと
無機質な物へと変わり
私を一人残して
叫びは動く屍と化すの

ウイルス止めて
私のプログラムを
乱さないで
博士も止めて
これは…コレだけは
デリートしないで欲しい
間違いなんかじゃないの…
でも貴方に私の想い伝わるのならば
何と呼ばれてもいい
何でも構わない
ただ此の気持ちを
恋と呼ばせて欲しいだけ…

焦がれて叫んだ
互いのの名前を
幾度も何度も
二人の声が繋がるまで…
其れでも運命には
適わない
『じゃあ貴方の声は…？』
そんな問い掛けもきっと
無かった事にされては
二人を引き離して
逢瀬は虚空に吸い込まれるの

貴方はそっと私連れて
何時の何処かへ
歳を重ねては
生き死に急ぐ
そしていつの日にか
私を置いて黄泉国…
其れでも創られた此の心が乞い願う…
貴方と共に
限られた時間を
朽ちぬ躰で精一杯駆け抜けたいって…
だから今だけは…

焦がれて叫んで
私の名前を
何度も何度も
貴方の声が擦り切れるまで…
そしたら私には
届くの
『じゃあ私の声は…』
そんな問い掛けは
今度こそ貴方に寄り添い
私の手を引いて
貴方と私結んで離さない

焦がれて叫んだ
貴方の名前を
幾度も幾度も
私の声が擦り切れるまで…
そうして貴方に
届いた!!
『ねぇ…私の声は…？』
そんな問い掛けもきっと
貴方の両手が包み抱いて
永久に美しく
特別な響きへと変えてゆく



～ひらがなバージョン～

なにがせいぎで
なにがじゃとあくか…
きっと
わたしをつくったひとたちは
わからない
だから
わたしのプログラムはあいまいで
もとめたこたえのたったひとつもみつからない
それでも
わたしがいだくあなたへの
おもいはあくだっていってた

こがれてさけんだ
あなたのなまえを
いくどもいくども
わたしのこえがすりきれるまで…
それでもあなたには
とどかない
『じゃあわたしのこえは…？』
そんなといかけもきっと
むきしつなものへとかわり
わたしをひとりのこして
さけびはうごくしかばねとかすの

ウイルスやめて
わたしのプログラムを
みださないで
はかせもやめて
これは…コレだけは
デリートしないでほしい
まちがいなんかじゃないの…
でもあなたにわたしのおもいつたわるのならば
なんとよばれてもいい
なんでもかまわない
ただこのきもちを
こいとよばせてほしいだけ…

こがれてさけんだ
たがいののなまえを
いくどもなんども
ふたりのこえがつながるまで…
それでもうんめいには
かなわない
『じゃああなたのこえは…？』
そんなといかけもきっと
なかったことにされては
ふたりをひきはなして
おうせはこくうにすいこまれるの

あなたはそっとわたしつれて
いつのどこかへ
としをかさねては
いきしにいそぐ
そしていつのひにか
わたしをおいてよもつくに…
それでもつくられたこのこころがこいねがう…
あなたとともに
かぎられたじかんを
くちぬからだでせいいっぱいかけぬけたいって…
だからいまだけは…

こがれてさけんで
わたしのなまえを
なんどもなんども
あなたのこえがすりきれるまで
そしたらわたしには
とどくの
『じゃあわたしのこえは…』
そんなといかけは
こんどこそあなたによりそい
わたしのてをひいて
あなたとわたしむすんではなさない

こがれてさけんだ
あなたのなまえを
いくどもいくども
わたしのこえがすりきれるまで…
そうしてあなたに
とどいた!!
『ねぇ…わたしのこえは…？』
そんなといかけもきっと
あなたのりょうてがつつみいだいて
とわにうつくしく
とくべつなひびきへとかえてゆく