ページを1枚捲って
物語に飛び込んだ
現実逃避?
そうかもね
なんだっていいさ
「こんにちは」
「はじめまして」
「あなたは何処から来ましたか?」
優しい笑顔の向こうに
オオカミの牙が見えた気がした
「こちらにどうぞ ヤギの家」
「あちらの藁は子ブタの家」
「赤頭巾の子はまだ来ない」
オオカミはもう すぐそこに
目覚めた娘は焼けた靴
母親に履かせ笑った
王子は姫を抱き寄せて
もう止めようと呟いた
正しかったのは誰ですか
我が儘なのは誰ですか
物語の結末に
語られなかった真実は?
本をそっと閉じて
裏表紙を破った
現実逃避?
そんなこと
本当は前から知ってたさ
「こんばんは」
「また来たね」
「ゆっくりしてけば良いよ」
優しい笑顔の向こうの
オオカミの牙に毒を仕込んだ
「ヤギの家族は無事でした」
「子ブタもみんな元気です」
「狩人は感謝されています」
オオカミは皆 殺された
樵の家では
7人の小人が床に座り込んで
空の棺を見つめてた
幸せであれと願ってた
泣きたかったのは誰ですか
泣けなかったのは誰ですか
物語の結末で
想いは通じていましたか?
「もう帰るのですか?」
「まだ居ても良いのですよ」
優しい笑顔はきっと
仮面なんだと知った
この物語に終わりは無い
そこに心がある限り
泣いていたのは誰ですか
笑えていたのは何故ですか
その時となりに居た人を
今生きているという事を
あの物語の結末を
彩る愛を忘れないで
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