モノクロな世界

『え‥?』
『ねぇ、翔くん何言ってんの?』

『だから、お前誰だよ?』
『は、羽流だよ?覚えてないの?』
『どっかであったっけ?』
『わ、わたしは翔くんの彼女で‥』
『彼女?何言ってんの?俺の彼女は‥』
『由梨香(ゆりか)だけど?』
『由梨香先輩は、由梨香先輩は‥』
(翔くんの元カノで、私の先輩だよ‥)
私はその場に立ち尽くすしかなかった

『翔さんは‥』
『記憶喪失だと思われます』
『記憶喪失?』
『三年前から今までの記憶がありません』
(だから、私のこと覚えてないんだ)

-私と翔くんは三年前に出会った、隣に引っ越してきた私は人見知りで学校でも、馴染めなくて独りぼっちで
そんな時、声をかけてくれたのは翔くんだった

『翔くん何してるの?』
『由梨香に電話』
『そう‥なんだ』
『ねぇ、なんで俺に構うわけ?』
『‥隣の家の人だからかな?』
『は、そんなことでかよ。心広いな』

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

モノクロな世界(2)

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投稿日:2015/12/28 20:48:27

文字数:401文字

カテゴリ:小説

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