①
遠い異国で　足音がした
踊り好きの三毛猫が一匹

軽い動きと　華やかな技
哀しそれは、嘲笑の的

見つめる瞳　一人の娘
その拍手は　猫に響く

その毎日は　娘に会いに
猫は踊る　花の様に

②
重い病に　娘は臥した
猫は天に鳴き、星に届いた

約束の舞　猫は続ける
千の嘲笑をあびながら

病は治り　娘は見知る　
猫の痩せた　冷たい四肢

猫を抱きしめ　涙が落ちて
音が響き　　星に届く　

③
星は照らす
猫の四肢は　光に満ちた
少年は娘の手を取り微笑んだ

二人は踊る　
星星のオーケストラと
月の唱歌　永久の記憶　再生の声

④
二人は　歓喜の渦　星星の　舞台の中
ぎゅっと　手を取り合って　軽やかに　笑い声と

山に　歓喜の渦　樹木は　色めきたつ
海に　歓喜の渦　人魚の　歌が響く
空に　歓喜の渦　鳥達の　飛行ダンス
世界　歓喜の渦　人々は　戦を止め
天に　歓喜の渦　神々は　手を取り合った

二人　二つの星　輝きの　星座となった