あれから4年・・・・・・。
本当に、4年間悪UTAUは来なかった。
そして、テトとテイの目は覚めないまま。
私は、16歳になった。
もうそろそろ、悪UTAUは来るだろう。
そして、久しぶりの悪UTAUとの対立は、最悪な事で始まってしまった。

「セリさんがさらわれた!?どういうことですか!?」
「言葉のままよ、まさか、こんな事になるとは思っても居なかったわ、人質を取るなんて・・・っ!!」
セリさんが、悪UTAUにさらわれてしまった。
誰も予想もしなかった事だ。
いや、もしかしたら、誰もが予想していて、それを頭の中で拒んでいたのかもしれない。
セリさんの体には、沢山のエンジェクリスタルが埋め込まれている。
エンジェクリタルというのは、エンジェ星にある、強い力を持った石の事。
青い色をしていて、様々な形がある。
何故、セリさんの体の中にあるのかは、セリさんは、生まれつき体が弱く、こうでもしなければ生きていられなかった。
それでも、もう1年しか生きていられない。
そんな彼女がさらわれてしまっては、もう、手遅れになってしまえば駄目。
「今すぐ、ボーカロイド隊の出る準備を!!」
「分かりました。今回は正規、亜種、どちらですか」
近くに居たらラが聞く。
「どっちでもいいです!!今すぐに出てください!!!人の命がかかっているんです!!!」
「分かりました。今すぐに出撃します」
そう言ってララは格納庫に駆け出していった。
「ラルちゃん!!私も出ます!」
「有り難うございます!!レインさん!!私も出ます!!」

『全ボーカロイド隊に告ぎます!!どちらも問わないので、今すぐに出撃してください!!』

手遅れになる前に、お願い!!間に合ってください!!
「あ!!来た来た!!ボーカロイド隊♪」
其処に居たのは、天音ルナだった。
「ルナ・・・・。セリさんに手出ししないで下さい!!」
「そういっても聞かないって、今までの経験で分かるでしょう??馬鹿じゃないの~」
「貴方達とあまり戦いたくないんです!!」
その時、思いもしない人物からこう、言葉が発せられた。
「ルナさん、私も、戦いたくないです」
「ララ・・・・・」
「感動ごっこはもう終わり、さあ、戦いましょう。その間に、彼女は力を全て奪われるけどね!!」
『私には、構わないで、くだ、さい。る、ルナを、と、止めて、くだ、さい』
「セリさん!!無茶しないで下さい!!」
「ほら!!!君達の相手はこっちですよ~!!!」
「もう、嫌ですよ!!」
「戦わないの?じゃあ、こうしちゃお」
パキィィィィィィィン!!
その時、セリさんの、エンジェクリスタルが、
割れてしまった。
その場にセリさんは倒れこんだ。もう、彼女には息は無い事は分かっている。
石が割れた時点で、もう彼女の終わってしまったから。
「セリさああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああん!!!!!!!!!!」
その時、ある事が起こった。
彼女の、覚醒が。
「ララ!!」
そう、ララの感情の、覚醒が。
「嫌だ嫌だ嫌だ!!・・・・許さない、許さない許さない!!」
「私も、許せない。許せない!!!」
いつの間にか、私もこう言葉を発していた。
その時。
『お姉ちゃん!!力が抑え切れてないよ!!』
[お姉様!!落ち着いてください!!!]
「すみません、落ち着いていられません。だって、人を、大切な人を、二人も殺されたんですから!!」
その時、ミク、リン、レンが来た。
「ユアさん!!ただいま到着しました!!すみません・・・・。何も出来なくて・・・・・」
「いいの、セリさんを殺したのは、あいつらだからなああああ!!!!!」
感情が抑えきれていない。そんなの分かる。
でも、今はそんな事に構っていられない!!
「うわああああアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアああああああアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアああああああアアアアアアアアアアアああああアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアああああアアアアアアアアアアあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
この時の戦いは、ララの叫びで、終わった。そう。ララが全方位にランチャーを乱射したのだ。
そして、ララは倒れた。
コックピットを見たときには、男の子が隣で、彼女を見て、私を見るなり、こう言った。

「お前に、ララと一緒に居る資格なんて無い」

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

歌姫戦士ボカロボット菜9話

激動の第9話!!
セリの死、ララの感情の暴走。そして何故かコックピットにいた少年(もう皆分かってると思う)。
ユアの人生は、これからどうなる!!↓次回予告っぽくしてみた。
ユア「ララのボーレイシェンのコックピットに居た謎の少年。まさか、貴方は・・・・・。次回『謎の少年』私は、どうすればいいのでしょうか。答えは、何処にあるのでしょうか」

閲覧数:59

投稿日:2011/07/25 09:20:34

文字数:2,001文字

カテゴリ:小説

クリップボードにコピーしました