A
ずっと一緒だと
繋いでいたのは
別の手で。
瞳の奥が
嫌に揺らいだ。
B
あの日
甘く囁いた
あなたの
その淡い色は
私を透かして
誰を見ていたのかな。
C
私の胸に
桔梗を刺した
あなたの手から
零れた 時計草。
こんなことなら
黒百合を
送ればよかったなんて
弱い音(おと)をあげた。
あぁ。
A
忘れていたの
あなたの心は
気まぐれで
繋いでなんて
おけないことを。
B
あの日
ふたり雨の中
話した
夢物語は
育つことはなく
散ってしまったんだね。
C
私の喉に
両手をかけた
あなたの顔も
綺麗に見えてさ。
こんなことなら
最初から
憎めばよかったなんて
嗤いながら、泣いた。
あぁ。
C
私の胸に
桔梗を置いた
あなたの目から
零れた雫に
こんなことなら
黒百合を
送ればよかったなんて
嗤いながら、泣いた。
笑いながら、泣いた。
あぁ。
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