こんにちは、フリーランスシステムエンジニアの山本達也です。普段、私はシステム開発を行っていますが、今日はちょっと違った視点からお話ししたいと思います。普段はコードを書き、システムを組み立てていく中で、「音楽」と「開発」の意外な共通点に気づいたんです。その気づきが、最近の私の仕事に良い影響を与えているので、今回はその話をシェアしたいと思います。

私はエンジニアとしての顔とともに、音楽にも深い関心を持っています。趣味としてギターを弾いたり、音楽の理論を少し学んだりもしているんです。ある時、ふと気づいたことがあります。それは、システム開発と音楽に「リズム」という共通の要素があるということです。

システム開発の中で、コードの「リズム感」を大事にしていると感じる瞬間があります。コードを組み立てる際、ただ直線的に作るのではなく、時には一歩引いて全体の流れを考えることが必要です。まるで音楽のメロディーやビートを感じながら演奏するように、開発にも「テンポ」や「バランス」が必要なんです。

例えば、あるプロジェクトで、クライアントから「できるだけ迅速に開発を進めたい」との要望がありました。しかし、急いで進めることが最善ではないこともあります。音楽で言うところの「速さ」だけではなく、メロディーの「フレーズ感」や「余韻」を大切にするように、開発でも急ぎすぎると品質が犠牲になることがあります。そこで、私はクライアントに「しっかりとした構築をした上で、確実に進めましょう」という提案をしました。この「リズム感」が、後々のトラブルを防ぎ、スムーズな開発に繋がるのです。

また、システム開発における「繰り返し」が、音楽の「反復」と似ていると感じることもあります。音楽でリフやテーマが繰り返されるように、システム開発でも同じ部分を何度も調整し、改善していく過程があります。コードを書いているとき、何度も同じ部分に手を加えることになりますが、それがまさに音楽の「アレンジ」に近い感覚です。細かい修正を繰り返すことで、全体の仕上がりがどんどん洗練されていきます。

そして、音楽と開発で一番大きな違いが「終わりのタイミング」。音楽では、演奏の最後に「カデンツァ」を持って、余韻を楽しみながら曲を終わらせることが多いですよね。システム開発も、最後の部分にかけて調整を行い、クライアントに納品する瞬間がありますが、この「余韻」を感じながら仕事を終わらせることが、開発の「完成度」に繋がると思っています。あまりにも急いで納品すると、その後に小さな不具合や調整が必要になることもあるので、最後の「余韻」を大切にすることが、システム開発にも必要だなと感じています。

実際に、クライアントとの打ち合わせで「急いで進めてほしい」と言われることもありますが、私はそのときに「焦らずに、最後にしっかりとしたクオリティで仕上げる」ことを意識しています。音楽のように、リズムとテンポを合わせて、バランスよく進めていくことが、最終的にはクライアントにとっても満足できる成果になるからです。

音楽とシステム開発、一見するとまったく異なるものに思えますが、そのリズム感や調和を大切にしていくと、どちらも完成度が高まり、素晴らしい結果が得られることに気づきました。この気づきを今後の仕事に活かし、さらに質の高いシステムを作っていけるようにしたいと思っています。

音楽と開発、意外な共通点があるかもしれませんね。もし興味があれば、あなたもコードを打ちながら、音楽のリズムを感じてみてください。もしかしたら、新しい発見があるかもしれません。