目を凝らすと そこにあるのは高い山々
白くたなびく雲を 纏わせて佇む
若さに身を任せ 恐れることも知らずに
希望だけ携えて 登り始めた

思い出そうとしなくなった
あの頃 憧れた場所は
夢の中で輝いて 逃した景色を見せた

誰かと共に 手を握り合って
霧の狭間を 走り続けていた
見えない道も お構いなしで
シャングリラ目指した あの頃の僕ら

目を開けると そこにあるのは冴えない暮らし
散らばる服を避けて 白いシャツを羽織る
いつも通り起きて いつも通りの毎日
明け方に見た夢は徐々に遠のく

思い描こうとする度に
霞んで 消えてゆく場所は
胸の奥で燻って しけた現実に逃げた

一人の部屋で ぬるい水出して
夢の欠片を 洗い流していた
ありきたりだと 嘆くことすら
いつからか諦め 流されるだけ

疲れた目には きっと映らない
進む力も とっくに切れている
見えない道に 挑むことより
シャングリラ忘れて 生きている僕は

薄暗い景色に 日常を刻む脚は
今も止まることないまま

重い扉の向こうで
僕らを 待ち受ける場所は
真の心突き付けて 半端な自分を映す

平気な振りで 燻る願望
目を逸らすのは 捨てたくないからか
どっちつかずを 大事に抱え
シャングリラ夢見た 平凡な僕

まぶたの裏で 輝く山々
ネクタイ締めて 夢を振り払った
繰り返しでも 変われなくても
歩き続けることだけはやめないさ

-----------
A1
めをこらすと そこにあるのわたかいやまやま
しろくたなびくくもを まとわせてたたずむ
わかさにみをまかせ おそれることもしらずに
きぼうだけたずさえて のぼりはじめた

B1
おもいだそうとしなくなあた
あのころ あこがれたばしょわ
ゆめのなかでかがやいて のがしたけしきをみせた

C1
だれかとともに てをにぎりああて
きりのはざまを はしりつづけていた
みえないみちも おかまいなしで
しゃんぐりらめざした あのころのぼくら

A2
めをあけると そこにあるのわさえないくらし
ちらばるふくをよけて しろいしゃつをはおる
いつもどおりおきて いつもどおりのまいにち
あけがたにみたゆめわじょじょにとおのく

B2
おもいえがこうとするたびに
かすんで きえてゆくばしょわ
むねのおくでくすぶうて しけたげんじつににげた

C2
ひとりのへやで ぬるいみずだして
ゆめのかけらを あらいながしていた
ありきたりだと なげくことすら
いつからかあきらめ ながされるだけ

C2*
つかれためにわ きいとうつらない
すすむちからも とおくにきれている
みえないみちに いどむことより
しゃんぐりらわすれて いきているぼくわ

E
うすぐらいけしきに にちじょうをきざむあしわ
いまもとまることないまま

B3
おもいとびらのむこうで
ぼくらを まちうけるばしょわ
しんのこころつき付けて はんぱなじぶんをうつす

C3
へいきなふりで くすぶるがんぼう
めをそらすのわ すてたくないからか
どおちつかずを だいじにかかえ
しゃんぐりらゆめみた へいぼんなぼく

C3*
まぶたのうらで かがやくやまやま
ねくたいしめて ゆめをふりはらあた
くりかえしでも かわれなくても
あるきつづけることだけわやめないさ

この作品にはライセンスが付与されていません。この作品を複製・頒布したいときは、作者に連絡して許諾を得て下さい。

彷徨闊歩

Dutchi様の楽曲への応募作です。
https://piapro.jp/t/7Uiz

夢と現実の間で迷いながら進んでいく!というストーリーです。

閲覧数:138

投稿日:2023/03/13 23:08:33

文字数:1,374文字

カテゴリ:歌詞

クリップボードにコピーしました