ひとつの灯さえ燈さない
ねとついて蔓延る無垢な黒
重ねても混ぜても意味を成さない事に
気が付くのと気が付かないのとではどちらが幸せですか
呆れる程の夢を抱いて
叶わぬ事を悟ってもまだ
一緒に居るだけのちっぽけな全てを消し去れやしない
「一緒に居ればそれだけで…」なんてべたすぎな月並みな使い古した古典的表現
ばかみたい
本当は扉があるって判ってた
開ける事への恐れじゃなくてただ何も変わらない平穏を愛しただけです
扉を開けた先の世界に
転げ回る絶望も喜びも混ぜてしまえば美味しいスープだ
ほらあなたも具のひとかけら
絶体絶命の中でさえ妙な居心地の良さに気が付けば逃げるのなんて面倒臭い
ささやかな幸福もかみ砕きすぎて薄味になった想いでの日々 闇に解けて巻き込まれる暗い黒
あいしてる
本当は未来があるって知っていた
直視よりも直進をただ恐れた 世の中こわいものだらけなんです
未来が見えた先の世界に
裂いて砕く悲哀も歓喜も出汁にして美味しいスープだ
扉があるって判ってた
開ける事への恐れじゃなくてただ何も変わらない平穏を愛しただけです
扉を開けた先の世界に
待ち人はいつまでも現れないまぁそんなもんさ
いつだってあなたも日常スープだ
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