争いがこだまする灰色の国
咲いては朽ちていく花と
涙が枯れた人々
がらくた少女は祈った
名も無き墓標に
奪ったぬくもり
その意味分からぬまま
終わらぬ日々に 変わらぬ日々に
ただ赤に濡れる大地に
誰が、誰が、歌えるだろう?
慈しむ雨の音を
振るった剣は 拭った罪は
ただ黒に染まるばかりで
誰が、誰が、救えるだろう?
喘ぐ声が止まない
「ツギハギの体は痛みを知らない」
無垢なる少女は、前だけを見据え
焼け焦げた靴 踏みならしもう一度
走り出した
贖いの十字架で埋もれた空
裂かれた絆を探して
嘆きは重なっていく
がらくた少女は答えた
姿亡き人に
貰ったぬくもり
その意味知らないまま
終わらぬ日々で 変わらぬ日々で
ただ赤く濡れた大地で
誰が、誰が、見つけるだろう?
一握りの優しさを
振るった剣が 拭った罪が
ただ黒に蝕まれていく
誰が、誰が、望むのだろう?
耳鳴りに導かれ
「ツギハギの心は涙を知らない」
無垢なる少女は 振り向きはしない
焦げ付く想い 踏みつけてもう一度
走り出した
『たとえば』『もしも』
『やがて』『いつの日にか』
視えないのなら 聴こえないのなら
気づかせないで このまま
終わらぬ日々に 変わらぬ日々に
ただ赤に濡れる大地に
誰が、誰が、歌えるだろう?
慈しむ雨の音を
振るった剣は 拭った罪は
ただ黒に染まるばかりで
誰が、誰が、救えるだろう?
喘ぐ声が止まない
「ツギハギの私は痛みを知らない」
無垢なる少女は、迷い振り切って
燃えていく町 踏みしめてもう一度
走り出した
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