街から逃げて言葉も交わさずに 一人眠るだけの夜
カーテン開けずとも曇天と分かる 特筆性の無い朝
指先で春に触れる 心が幸せになる
世界には僕と君だけしかいなくなる
ビルの隙間覗いた先に見つけた世界
大丈夫誰も見てない でも自分諭す
うるさい静寂が響いて 引っ込めた腕と足と涙
愛と書いて罪と読んだの いや、やっぱり100%罪でした
とうに暗くなった不夜城
興味を惹かれる春の素顔
訊かなくてもわかるんだ
神様は許さないって
手のひらで花を包む 心が幸せになる
世界から僕と君だけ消えてなくなる
環状線が呑み込む 正常性を剥ぎ取る
大丈夫誰も見てない だからもういいんだ
数か月ぶりの感情 崖っぷちの内緒
僕の命の終わりが近づいた気がした
牢屋のあるワンダーランド 幸福のない皮算用
扉は開いたさあ今逃げだそうか
春風が肩に触れる 帳は破かれている
人混みを抜けてどこか遠くへ走ろう
疲れきった心を騙す悪夢みたいな
僕の中の闇と同じ微笑みで終わる
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