こうていも

ふらりふらり踊るように水を飲む
もっともっと騙されていたいの
グロい世界に染まる 頭から
黒いニュースを浴びる そんな朝
後ろ髪切られ 元には戻れない
壊れたテレパシーの機械なんかじゃ
瞳の奥を感じ取れなくて
子どもの心のオマージュをしても
無彩色の視界がぐるぐる回る
助手席でも幸せだったのにな...

また日和見でやり過ごしちゃったな
またさっき一人嫌になって消えた
自分で掘った穴の中に落ちて
井の中の蛙を演じていたんだ
ねぇねぇ一緒にゲームしよう
みんなで一緒に喋ろう
そう言い連れてきた人も
気づけばみんなの人気者
あれまただんだんなんか
話しかけづらくなったな...

未来ではどんな歌を歌っていて
どんな表情で心を模倣するの
誰のためにこの歌声は存在するかな
「誕生日」なんて 本当の少女みたい
画面の向こうで君が笑ってるって分かっているよ
何度でも 未来のどこまでもずっと歌い続ける
私の体のどこかを震わせて今日も
「sMk'i」(すき)とか「k'i4ai」(きらい...

もっと前向いて明るく話さなきゃいけないな
中身も外も綺麗に飾れているかな
水溜まりに映った まだ枯れてない表情と恋は
昨日の雨をちゃんと隠せてるかな
どんな色相で気持ち伝えても届かなくて
泣きそうな雲見つめていた
強がりの傘を差して歩いても
風が吹いて足元は濡れてしまう
360°透明な恋が落ちゆく世...

街から逃げて言葉も交わさずに 一人眠るだけの夜
カーテン開けずとも曇天と分かる 特筆性の無い朝
指先で春に触れる 心が幸せになる
世界には僕と君だけしかいなくなる
ビルの隙間覗いた先に見つけた世界
大丈夫誰も見てない でも自分諭す
うるさい静寂が響いて 引っ込めた腕と足と涙
愛と書いて罪と読んだの ...

記憶になっていくんだよ
どんなに楽しかった思い出も
記憶になっていくんだよ
後悔なんてしてないはずなのに
でも過去しかみれないの
記憶になっていくんだよ
独りになっていくんだね
記憶になっていくんだよ
まだ受けとめきれないな
記憶になっていくんだよ...

愛は信じてないけど
たぶんわたし今恋をしている
人間嫌いでも
たぶんわたし今恋をしている
だけどあと少しで世界は終わりを迎えるらしい
争いが続いても
嫉妬まみれでも
まだ地球は青いままなんだから
嫌なことから二人で逃げよう
そうすればきっと幸せだよ...

夢を描いて繋いだ笑顔
ぶち壊したやつは僕だった
切迫する恋愛の最期
感情だけで逃げてしまった
よく知らぬ街のネットカフェで
笑顔も寝顔も忘れていた
その時微妙な静けさに響く
着信音
死を選んだらしい
気づけば泣いていた...

忘れ去られた ID、パスワード、最初の感情
生きてくための 衣食住とインターネットと妄想
何もわからない 学校課題も生きる理由も
現実味のない ラブソングに憧れてみたかった
思いだし泣くのは 意味ないし苦いだけ
そんな時は現実逃避だ！
スマホ持ったか？
インターネットが心の在り処で別にいいじゃないか...