中編の総文字数が規定を超えちゃったので、カットしたシーンを載せときます。↓どこがどのシーンか分かるのかな・・・?><





「ハモリ方が、段々とレベルアップ化してるおー」
「そうね」
その光景を見ていたテトが呟き、その隣にいたネルは頷く。
「何してるの?」
そこへ、紫苑がとてとてと、やって来た。
「ん、私だおか?それとも、このツンデレ少女のネルだおか?」
「何してるの?」
テトの言葉を完全無視する形で、紫苑はもう一度言った。・・・金髪の(ツンデレ)少女に向けて。
「・・・テレビの番組を潰そうとしてるとこ。・・・見る?」
いつもは不機嫌なネルも、初対面の相手にはさすがに優しいらしく、操作していた携帯の画面を紫苑に向ける。
「うおー、すごいです!意味は分かりませんけど、なんだかかっこいいですー!!」
瞳をきらきらとさせながら言う紫苑。
「・・・私には、何のことやら、さっぱりだお」
紫苑とは対照的に、テトは首を傾げて呟くだけだった。
「・・・・和菓子、ある?」
「私とルワくんは、洋菓子があんまり好きじゃないんですよ」
今度は、ルワとモコが司会者の2人に言う。
「洋中和、どれでもあるはずです~♪ ・・・あのテーブルに置かれるはずです~♪ ので、「「待ってればいつか来ます!!」」
最後のセリフだけ、なぜか2人で思いっきり言い切る司会者。
「・・・やった」
「なら行きましょう、ルワくん」
そう言って、和菓子大好き2人組のルワとモコは、司会者に言われたテーブルへと去っていった。
「「・・・司会者って、疲れますぅ・・・」」
フワとムウは思わずため息をこぼす。だけど、今更司会者の座を降りる訳にはいかない。最後まで、やり通してこそ意味がある。そう信じている2人だからこそ、ため息をこぼしはするも、気を取り直して、司会者としての務めを果たすのだった。
「・・・・これって、いつからドキュメント番組になってたの?」
アカイト並みに、マスターは突っ込む。
「ま、マスター?何、ナレーターの部分に言ってるんですか?僕、一瞬マスターの気が狂っちゃったのかと思いました」
あまりにも意味が分かりにくかったのか、カイトは心配そうにマスターを見つめる。
「カイトのマスターは、変わってないな」
そこへ、グルトがやって来て言った。
「あ、グルト。懐かしいなぁ、去年の夏以来だもんねー。今まで何してた?」
マスターは嬉しそうに、たずねる。
「ちょっと待って下さい。マスター、そんな話してる場合じゃないですよ」
「・・・何で?」
カイトの言葉に、マスターはきょとんとして理由をたずねる。
「だって・・・」
「だって、何?」
「あー・・・、何で僕・・・何か失言すいません」
はっきりした動機も無かったのか、カイトはすぐに謝る。
「別に、謝らなくてもいいよカイト。今回は私たち、ほんとに傍観者だもんねぇ。ほら、おいしいお菓子とか食べよう?」
にっこりと、様々なお菓子が積み上げられているテーブルの方を指差すマスター。
「「あ、食べてていいですよ」」
台所の方へ行きかけていた司会者2人は、同時に頷き言って、台所へと入っていった。
「・・・なんというか、地獄耳」
マスターと、カイトと、グルトは、そんな司会者2人に顔を見合わせたのだった。






「・・・・・まぁ、組み合わせるだけだから気楽だな」
しばらくして、アカイトはパフェ用のグラスを手に取る。
「あら、アカイトったら、分かってないのねぇ。組み合わせることの大変さが」
そんなアカイトに、愛斗は不適に笑って、パフェ用のグラスを手に取る。
「あれ、いつの間にかバンがいないけど「バンちゃんは・・・」
「「・・・・・・・・・・・・・・」」
アカイトと愛斗は2人して黙り込み、
「「バン」」ちゃん!?」
2人して叫んで、台所から出て行った。

その頃、アカイトと愛斗が追い求めるバンはというと・・・?
「はい、口を開けて下さい、ハカセ」
「こんなこと、アカイトは全然してくれなかったなぁ」
そう言って口を開けるバンに、ジュラはクッキーをバンの口に入れる・・・というか押し込んだ。
「おいしいですか?」
少し不安げに、ジュラは微かに頬を染める。
「ふゅんふぉふ、ふぉふぃふぃふぃふぉぉ・・・」
バンは文字通り頬張りつつ、返事をする。・・・その表情が少し苦しそうなのは気のせいか。
「そうですか、まだ食べますか?ハカセ」
そんなバンに一切気づかなかったジュラは、テーブルに置いてあるクッキーを指差して、にっこりとたずねる。
「ふぇんふぇん、ふぁいふぉぉふふぁふぁふぁ」
勢い良く、首を横に振るバン。
「全然、大丈夫だから、ですか。・・・遠慮しなくてもいいんですよ?ハカセ」
ジュラは、目を光らせて言った。
「ふゅふぁっふぇ、・・・ふぇふぅ?」
もぐもぐとバンは聞く。
「・・・そうですね。ハカセの言う通りですよ。・・・ところで、今度は紅茶のクッキーでも、どうですか?」

「ちょっと、何よあれ。いくらジュラちゃんとはいえ、なんだか嫉妬しちゃうわね」
「そうだな」
物陰から、バンとジュラの織り成す光景を見ている愛斗とアカイトは、ぶつぶつ呟く。
「恋路娘は見た!よね!」
2人の背後に、家政婦ならぬ恋路娘の声。2人は思わず振り向く。
「・・・誰かと思えば、ナエルちゃんじゃない」
「こんなところで、何してるんだ?」
なんだかほっとしたような、愛斗とアカイト。
「嫉妬の炎に萌える、夜の蝶と婚約者の2人、よねー!!」
「「字がちがう」」
ビシッと可愛く言い放つナエルに、2人して突っ込む。
「萌える、じゃなくて、燃える、だろ?」
「たまに間違えるところが、ナエルちゃんの可愛いところねぇ。これぞ、萌えポイントじゃないのかしらぁ?」
「・・・何で、女の子には優しいんだよ」
「さあね。元ホステスの身だったからぁ、よく分かんない☆」
「・・・・・・・・・・・・戻ろ」
呆れたアカイトは、台所へ戻ろうと、くるりと愛斗に背を向ける。
「ちょ、待ってよアカイト。別に犬猿の仲って訳じゃあるまいし、たまには一緒に行かない?」
そんなアカイトの腕を掴んで、少しはにかみながら言う愛斗。
「・・・そんなことしても、この対決は降りないぜ、愛斗」
アカイトは腕を振り解いて、すたすたと歩く。
「そうねぇ、そんなんで照れてちゃ、クールなアカイトらしくないわね。せっかく不戦勝になるかと思ったのにぃ」
愛斗はため息をついて、苦笑いしながらわざとらしく呟いた。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

【亜種コラボ長編・中編】 いよいよパフェ作りとパーティは華やかに 【カット編 その1】

ほんとは1つでまとめて投稿したかったのですが、なんとまたもや規定文字数超えちゃってたので、2つに分けました!・・・本編と間違えなければいいんですけど><

タイトルにもあるように、カットしたシーンを載せてます!
どこがどのシーンの間に入るのかなー、もしかしてここかなー?と考えてくださった人はぜひコメントで教えt((

閲覧数:42

投稿日:2010/08/16 13:06:33

文字数:2,683文字

カテゴリ:小説

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