かつて"わたし"だった私は_off vocal
空風に揺れる窓
暗がりで憧れる苔
ドクダミに垂れた朝露が
砂地へと落ちて跳ねた
廊下のホコリに映ったのは
遠い遠い 過去と斜陽
ひび割れた壁に染みついた
私たちの幼少期
黒板の夢語り 傷だらけのビニル
軋む椅子の音 古びた教科書
かつて"わたし"だった私はこの場所で
懐かしさとともにシミになった
わたしじゃなくなった私は
無情な無常に泣いていた
一方通行の時間軸
破れかけの黒いカーテン
煤だらけの炭焼き小屋と
甘酸っぱい桑の実
ガーゼを貼った痛い想い
カサブタにしまい込んだ
色々あったはずなのに
思い出せない、思い出せない
砂粒に消えた 昔々の
褪せるはずのない 記憶と記録
かつて"わたし"だった私はこの場所で
汚い文字を懸命に書いていた
わたしじゃなくなった私は
消しゴムで歪に掻き消された
彷徨っていれば見つかるかな?
馬鹿騒ぎしていた友と師は
夕暮れの光に飲み込まれて
幼い笑い声がする気がした
かつて"わたし"だった私はこの場所で
有限の四季の中で息をした
"わたし"を卒業した現在の私は
訪れる次の春を憂いていた
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ご意見・ご感想
街間うの
その他
すみません
2025/02/15 18:37:25
ディスマン
はいはーい
2025/02/16 14:09:42