どこまでもどこまでも
続いてるはずなのに手を伸ばせば
ひんやりとした壁に阻まれてしまう

誰もいない空間
風さえも感じずに
確かめるように呼吸を繰り返した

シンとした空間を裂くように
絞り出した声は小さく掠れて
無性に怖くなる

ここは怖いの
酷く寒くて
拒絶すら無に還る


『たすけて…』


呟いた声は届かなくて
私は諦めたんだ

大好きだった歌も
好きだった物語も
すべてが色あせて輝きを失う

無数に傷のついた心は
いとも容易く壊れてしまう

光をください
ここから出れるように
手を差し伸べてほしいの


ライセンス

  • 非営利目的に限ります

心ノ檻

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投稿日:2008/03/27 22:49:27

文字数:260文字

カテゴリ:その他

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