ね、きれいでしょう、と
指に摘む花を散らして過ぎて
どちらへ急ぐのです?
尋ねる声は遠く失せ
12の数字をふたまわり
おんなじ仕事を繰り返します
23.4度の傾き
悲しく思うのは本当です
娯楽にあふれたこの場所で
かえって見当たらないのです
春を迎えたこの場所で
もう雪が降っています
”キミガタメ”
車輪を得た街は加速して
何を目指し崖を登るの?
ね、きれいでしょう、と
指に摘む花を散らして過ぎて
どちらへ急ぐのです?
尋ねる声は遠く失せ
花の季節は去って白い雪ばかり並ぶ世界で
ほら、きれいでしょう、と
彼の人は椿をみつけました
何処へいったか、
遊び方も忘れてしまったみたいなのです
お日様のように朗らかに
笑う彼の人は何思う?
先をゆく
街は息継ぎもままならず
どこを目指し崖を登るの?
ね、きれいでしょう、と
指に摘む花を散らして過ぎて
どちらへ急ぐのです?
尋ねる声は遠く失せ
蛍の灯も消えて
冷たい風が指を冷やしても
黒の髪は揺れて
立ち止まる私を読んでいます
ねえ、きれいでしょう?
冬に咲く花は
泣きたくなるくらいに
凛としているでしょう?
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