東京は水の底 Inst
僕ら走馬灯の窓を見ている
恐竜の鼻が網戸に触れてる
大きな石に瞳は燃えだす 水底に爆弾
卵食う時口が開きゆく
午後の朝陽に天竜が呻く
五十六億七千万年
過ぎたら何になる
遠い夕焼けを漕ぐ 東京は水の底
2Bitの波飛沫く 黒いどろどろの月が落ちてゆく
今まで僕たちが見ていた世界が
ホログラムみたくぽろぽろと崩れるわ
小さな綻びの穴がほつれて
見えない渦となる
僕らが感じてた未来も愛情も
戦争もありふれていた紛い物
神さまの指の間から零れた
ひかりは陳腐な幻
それから結末はどうだっけ
機械だらけの街へと隠れ
もう どうしようもないことが起きたって 今
君と二人ならやり過ごせるよ
そんな二人ぼっちの好日譚々だ
そんなSFじみた空想と
絶望を望んだ僕ら
本当に求めていたものなんて
つまらないものだった
春の朝焼けを待つ 心象は水の底
崩壊の街をゆく 甘い夢など持ってたって何になる
今まで僕たちが生きてた日常を
綴れど小さな灰にしかならないわ
スクリーンの奥の誰かが見ている
終わらぬエピローグ
僕らが感じてた未来も愛情も
戦争もありふれていた紛い物
神さまに飽きられていた僕らの
全ては陳腐な幻
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