ウインドウ
　　　　　詩：赤りんご＠

まだ来ない君を待つ僕の背中
木目の綺麗なテーブルの上には
君のために君だけのために用意した
ガラスのグラスやフォークやナイフ

窓から溢れて出てきた音符を
五線譜に綺麗に綺麗に並べてあげよう

ハートみたいな君
ガラスみたいな僕
弱弱しいのは僕ら同じだね
ガラスとハートを一括りにされた
僕と君の音を叩いて

セピア調のロックンロール
雲の切れ間から見えた赤い頬
りんご型テレビから見えた
平和の象徴は崩れていく

窓から溢れた太陽の思いを
宇宙の果てまで置いてこようか

ハートのクイーン
スペードのキング
どちらも頂点で幸せものだね
赤と黒の正直者は
不正なんてあったりなかったりで

もしも君の世界がモノクロじゃなくて
カラフルだったなら
僕の未来はきっと
君だけの色だきっと僕は君だけのヒーローだ、よ？

ハートみたいな君
君みたいなハート
同一で別物なんだよ
君は１人で１人は君で
君以上で君未満なんだ

君が太陽で溢れる光で
僕が窓で君の器で
僕の器じゃまだ足らないけど
君のハートなら許してくれるよね？