なんともなく/inst

なんともなく

最近、やたらと怠い
故になんともなく
鳴らすサイレンこの際のだけよ
白く濁る灯り肘つく窓際
嘘をつくの最低ね

最近、さりげなく寒い
故になんともなく
弾く指先私たちの末路
白く濁る灯り肘つくの
嘘をつくの影法師

嗚呼
暗いランタンに溶けてく
色つけた夢を見る
淡い空気に飛ばしてく
まっさらなカレンダーに
舌打ち大袈裟に鳴らす
真っ暗今更私
愛想つきたんです

ため息つく
弾き出した影
先のことは
見えないわ私
空の空間、藍色の隙間塞がる
彼の言葉まっさら
走り出した影
変わりたいかもしれないわ私
薄暗い円盤
アタッチメント差し出す
かすかに覚めないように

さりげなく寒い
故になんともなく
弾く指先私たちの末路
白く濁る灯り肘つくの窓際
嘘をつくの最低ね

嗚呼
暗いランタンは嘲笑う
色つけた夢を待つ
淡い空気に溶かしてく
沈んだ口元
捧げた紅刺す
藍色の空は
形無くしてみる影もなく

ため息つく
弾き出した影
先のことは
見えないの私
空の空間、藍空の隙間広がる
彼の世界

言葉紡ぐ
開きだしたカーテン
止まりたいなど
言えないわ私
空の空間、藍空の隙間
あなたに溺れてく